2009年10月
再演2009年10月28日
10/23(金)、ジェイムズ・バーンズ作曲『交響的序曲』の練習を開始しました。
かつて、せせらぎで演奏したことのある楽曲です。
1990年代の前半だったように思います。
その頃のメンバーもいますし、初めてこの曲に取り組むという人もいます。
他の場で経験したという人もいます。
どんな初合奏になるかと思ったのですが...
2回目でほぼ全体像がつかめました。
もちろんテンポは遅めですが、いいのです、崩壊しなければ。
縦の線の噛み合わせがよく、実りある合奏でした。
これからもできるだけ多くの皆さんに集まっていただき、
ワンステップずつ踏みしめて行けたらな、と思います。
それにしてもバーンズの『交響的序曲』、名曲だと思います。
曲の造りは吹奏楽でよくある急ー緩ー急の3部形式ですが、
この叙情的なメロディには、何か人を惹き付けるものがあるように思います。
『アルヴァマー序曲』もいいんですが、これは何か違う。
ひとつ抜けたような感じがします。
10/18(日)、「いでの里・秋の大運動会」依頼演奏本番です。
トランペットの天野友香さんが井手町の特別養護老人ホーム「いでの里」にお勤めで、
彼女を通して運動会を盛り上げに来てほしいと依頼を受けたのでした。
数台の自家用車に乗り合わせて向かう人、
JR奈良線の玉水駅まで行ってお迎えの車に乗せてもらう人に分かれての集合です。
私もJR組ですが、大阪で夜勤明けだったので、
大阪から環状線・関西本線まわりの大和路快速で玉水に向かいました。
ちょっとした旅気分。
また同志社大学出身である私にとって、
木津川を挟んだ西の方角に見える田辺キャンパスや
空の広い眺めはとても懐かしいものでした。
さて、運動会といっても、土のグラウンドの上で行われるのではありません。
駐車場での開催です。
車椅子に乗ったお年寄りがほとんどなので、さもありなん、です。
おかげで土埃にまみれることはありませんでしたが、
みんな直射日光を正面から受け、大変でした。
パン食い競争のとき、35分間の連続演奏が想定されていました。
私たちとしては『ワシントン・ポスト』をはじめ軽快な5曲を用意しておき、
エンドレスで演奏する態勢を整えていました。
本番2日前の金曜日には5曲を2回まわす練習をしておきました。
ちょうど35分でした。
が、本番はなんと17分で終わりました。
2周どころか1周さえしませんでした。
ラストは『得賞歌』の演奏です。
「真昼の花火」というコーナーがあって、そのあと表彰式だと聞いていたので、
のんびり座って花火が並べられるのを眺めていました。
手に持つ花火ではなく、地面に置いて上向けに花が咲くタイプです。
楽団の2メートルほど前に並べていかれます。
が、予定が変わったらしく、すぐに表彰式をやるそうなのです。
慌てて前に立ちました。
もしかして、このまま花火に点火?
ってことは、僕の背中1メートルもない所で火が出るの?
えっ、と思ってる間に何となく指揮棒を振り始めてしまったところ、、、、
テンポが訳の分からないことになってしまいました。
あっ、やばい、崩壊するっ、、、、
でも、皆さんの力で持ち堪えていただきました。
ああ、ほんと冷や冷やしました。
でも、そのあと演奏した『世界の一つだけの花』で本当に点火され、
事実、ちと熱かったのでした。
でもでも、ほんのちょっとでも「いでの里」の皆さんに喜んでいただけたのなら、
パフォーマーとしてこんなに嬉しいことはないのであります。
10/2(金)、本番前の練習を終え、
いよいよ10/4(日)、バンビオLIVE本番当日を迎えました。
場所はJR長岡京駅の西口にあるバンビオ広場。
せせらぎとしては何年かぶりの野外演奏です。
このところ雨模様の日が続いていましたが、
この日は全くその気配なく、快晴。
暑くもなく寒くもなく、まさに野外演奏日和です。
バンビオ1号館、2号館と2つのビルに挟まれた広場には
夕方4時の開演時に直射日光もなく、
特に木管楽器にとってはありがたい状態。
プログラムは、まず全体合奏で
『天地人』『鉄腕アトム』『オブラディ・オブラダ』『スポーツは青春ダァー!』の4曲、
それからクラリネット11人のアンサンブル(E♭×1、B♭×9、バス×1)で
『となりのトトロ』『崖の上のポニョ』の2曲、
後半は全体合奏に戻って
『銀河鉄道999』『川の流れのように』『ウルトラ大行進』の3曲、
そしてアンコールに『ひょっこりひょうたん島』を演奏しました。
本番前に、プレイヤーの皆さんに注意したことがあります。
「2つのビルに囲まれているとはいえ、野外演奏には違いない。
ということは、きっと“抜けた”ような感覚に陥るかもしれない。
もっともっと大きく吹かないと聴こえないんじゃないかと心配になるかもしれない。
特にピアノのところなんか、本当にこれでいいのかと思うかもしれない。
でも、野外演奏なんてそんなもの。
もっと大きく、もっと大きくとやっていると、際限がないし、
きっと最後まで持たない。
いつも通りのボリュームで演奏すればいいよ」と。
実際演奏してみると、やはり音は来ませんでした。
プレイヤー同士の聴き合わせも、とても難しそうです。
なので、いつもよりおおげさに指揮棒を振ることにしました。
ひじが痛くなりました。
鍛え方が足りんなぁと思いました。
いろいろ難しい点は多いですが、
こういう演奏の場はホールと違い、
お客さんと演奏者の“精神的な”距離が近く、
触れあえるような感覚があります。
格式ばらない演奏に、何か本質的なものを感じます。
私個人としては、またやりたいな、と思いました。