広い空の下で2009年10月14日

10/18(日)、「いでの里・秋の大運動会」依頼演奏本番です。
トランペットの天野友香さんが井手町の特別養護老人ホーム「いでの里」にお勤めで、
彼女を通して運動会を盛り上げに来てほしいと依頼を受けたのでした。

数台の自家用車に乗り合わせて向かう人、
JR奈良線の玉水駅まで行ってお迎えの車に乗せてもらう人に分かれての集合です。
私もJR組ですが、大阪で夜勤明けだったので、
大阪から環状線・関西本線まわりの大和路快速で玉水に向かいました。
ちょっとした旅気分。
また同志社大学出身である私にとって、
木津川を挟んだ西の方角に見える田辺キャンパスや
空の広い眺めはとても懐かしいものでした。

さて、運動会といっても、土のグラウンドの上で行われるのではありません。
駐車場での開催です。
車椅子に乗ったお年寄りがほとんどなので、さもありなん、です。
おかげで土埃にまみれることはありませんでしたが、
みんな直射日光を正面から受け、大変でした。

パン食い競争のとき、35分間の連続演奏が想定されていました。
私たちとしては『ワシントン・ポスト』をはじめ軽快な5曲を用意しておき、
エンドレスで演奏する態勢を整えていました。
本番2日前の金曜日には5曲を2回まわす練習をしておきました。
ちょうど35分でした。
が、本番はなんと17分で終わりました。
2周どころか1周さえしませんでした。

ラストは『得賞歌』の演奏です。
「真昼の花火」というコーナーがあって、そのあと表彰式だと聞いていたので、
のんびり座って花火が並べられるのを眺めていました。
手に持つ花火ではなく、地面に置いて上向けに花が咲くタイプです。
楽団の2メートルほど前に並べていかれます。

が、予定が変わったらしく、すぐに表彰式をやるそうなのです。
慌てて前に立ちました。
もしかして、このまま花火に点火?
ってことは、僕の背中1メートルもない所で火が出るの?
えっ、と思ってる間に何となく指揮棒を振り始めてしまったところ、、、、
テンポが訳の分からないことになってしまいました。
あっ、やばい、崩壊するっ、、、、
でも、皆さんの力で持ち堪えていただきました。
ああ、ほんと冷や冷やしました。
でも、そのあと演奏した『世界の一つだけの花』で本当に点火され、
事実、ちと熱かったのでした。

でもでも、ほんのちょっとでも「いでの里」の皆さんに喜んでいただけたのなら、
パフォーマーとしてこんなに嬉しいことはないのであります。