2009年12月
12/25(金)、2009年最後の練習でした。
夕方4時頃、
今日の仕事はいい調子、
6時には退社できるな、
と高を括っていました。
ところが5時くらいになって、あれやこれやと仕事が舞い込みはじめ、
それからてんやわんや!!!!!
気が付くと9時すぎ。
練習に参加できず、申し訳ありませんでした。
とにかく会社を飛び出し、
次回せせらぎコンサートの実行委員会メンバーの忘年会には乱入。
合奏の様子を聞き、それをもとに
なんとか2010年1回目のメニューを組むことはできました。
1/8(金)は何とか早い時間帯にスタジオに到着したいと思います。
さて、テレビを観ても新聞を読んでも、
あちらこちらで2009年の振り返りをやっています。
私にとって最大の出来事は、
ワールド・ベースボール・クラシックで、
日本代表が2連覇を達成したことです。
あの時の侍ジャパンの戦いを思い出すと、
今でも吐きそうだし、
今でも感動のあまり泣き出してしまいそうです。
現に、この原稿を書きながら涙が滲んでいます。
2009年は読書の習慣が復活しました。
これまで、まとまった時間がないので読書なんかしないでおこう、
という後ろ向きな姿勢でした。
が、7月のせせらぎコンサートを終えてから、
1日1ページとか1単元でもいいから読書しよう、
と考えを変えることにしました。
時間がかかりましたが、『沈まぬ太陽』全5巻を読みきりました。
今は『炎(ほむら)立つ』全5巻中の3巻目です。
久しぶりの読書としては非常にハードですが、
ちょっとずつなら続けられるもんですな。
これに気をよくして、
スコア読みも1日1小節やることにしました。
読み始めたら、さすがにそんなちょっとで終わることはなく、
「あっ、意外と沢山読めたがな」
となります。
すると明日もまた読もうという励みになります。
低いハードルを1日1日クリアしていくことが大切なんやな、
と思った2009年でした。
なんて言いながら、酔っ払って読書すると、
どんな内容だったか次の日に全く思い出せなくて、
もう一度何ページも戻ったりするんですが…
12/18(金)、『ぐるりよざ』の第1楽章を通してみました。
といっても、引っ掛かった箇所では止めつつの、「ほぼ通し」なんですが。
それでも十分感じはつかめたように思いました。
ただ、今回はサックスとトロンボーンが誰も来れなかったので、
次回もう一度トライしてみたいと思いました。
もう一曲採り上げた『となりのトトロ』は、
『ぐるりよざ』と比べたら圧倒的にやりやすい感じでした。
引っ掛かってしまう箇所はあるんですが。
ところで、『ぐるりよざ』の第1楽章“祈り”を演奏しながら私が感じるのは、
「弔いの鐘」「レクイエム」「虐げられた者の死」といったイメージです。
どうしても「隠れキリシタン」を思わずにはいられません。
「虐殺」というイメージが湧き起こります。
今週、たまたま『戦場でワルツを』を観ました。
レバノン戦争における虐殺、あまりにも衝撃的でした。
ただ、私としては、『ぐるりよざ』演奏に際するイメージの助けとなる映画でした。
ありがとうございました。
『宇宙戦艦ヤマト復活篇』も観てしまいました。
地球から脱出し他の星に移民する6億人もの人々が虐殺される場面があります。
ただし、映画の出来に関する論評は差し控えさせていただきます。
12/11(金)、『コーラル・ブルー』をひとまず締めくくりました。
『ぐるりよざ』は第1楽章の途中。
割と交通整理できてきたかな、と思います。
さて、今週末はせせらぎ忘年会でした。
トシエちゃん&マキちゃんコンビの幹事による忘年会、盛り上がったでしょうか?
と、?を書いたのは、私は夜勤のため参加できず、様子が分からないからです。
今回の夜勤は、明けでデスクワークが山積しており、なかなか退社できませんでした。
大阪から京都へ帰る阪急電車で、睡眠不足にもかかわらず気が立って眠れません。
体もあちこち凝り凝りです。
リフレッシュのために歩こう、と思たちました。
本来なら烏丸か河原町まで乗るところを、桂で下車し、嵐山へ向かいました。
渡月橋を渡って嵐電の嵐山駅へ。
まずはホームの足湯でまったり。
民家の軒先をかすめて行くかのような嵐電で北野白梅町へ。
ここからアルキニストの本領発揮です。
衣笠~西陣~出町と、約1時間半歩き回りました。
衣笠の修道院、
和風の大邸宅、
西陣ラビリンスなど、
歩けば歩くほど味わいのある街並を眺めながら、
すっかり癒されました。
着替えさえあれば、船岡温泉にも浸かって行きたかったな。
無題2009年12月15日
12/12(金)、仕事で遅くなり、合奏時間が短くなりました。済みません。
今回は『ベルキス』第4楽章のみをターゲットにしました。その中でも練習番号29~終止線を重点的に。
ピッチが合わなくて苦労しました。しかし、今はこういうのを洗い出して音そのものを美しくする時期だろうと思います。これを放っておくと後でエライことになりそうな予感。
俳優さんが映画の撮影に入る前、その映画に必要とされること、例えば殺陣の稽古をしたり、水泳の練習をしたり、乗馬の練習をしたり、といった基礎トレーニングやワークショップを重ねるように、演奏者も基礎固めは大切だと思います。
と、映画の話が出たところで、唐突ですが今日は久しぶりに脱線します。
先日、映画『ブラインドネス』を観に行きました。凄く衝撃を受けました。自分が人間であることが嫌になる、そんな衝撃を。
この映画のプログラムがなんと92ページ!長大です。
そういえば、今年はじめに観た『母べえ』のプログラムもデカかったな、と思い引っ張り出してみたところ、112ページありました。もっと長大だったんですな。
久しぶりにプログラムを眺めていると、いろんな心理的体験だったなあ、と懐かしく思い出します。
これらプログラムを数えてみました。今年一番最初に観たのは『earth』です。「主演:46億歳、地球。」というやつ。『ブラインドネス』で40冊目でした。
プログラムが売り切れていた『西の魔女が死んだ』、子供たちに持って行かれた『カンフー・パンダ』『崖の上のポニョ』、リバイバルのためプログラムを売っていなかった『男はつらいよ』7作品を合計すると、今年は劇場で50本観た勘定です。
今年もそろそろ終わりに近づいてきましたので、独断と偏見による一年締めくくりの映画評をしてみたいと思います、まことに勝手ながら。
【いきなりですが、総合的に】
『男はつらいよ口笛を吹く寅次郎』が一番。この第32作、柴又駅で寅さんの袖を引く竹下景子さん、最高です。その気持ちを感じ取りながらも、そっと見
送る渥美さんもまた素晴らしい。「なんでそこでグッと手を握らへんのや!」と叫びたくもなるのですが、そこが寅さんなのよ。
さてさて、やはり新作から選ぶと、『おくりびと』が良かったです。冒頭5分、本木雅弘さんの所作を観ているだけでグッと映画に引き込まれ、あっという間に2時間経っていました。
「女性を美しく撮っている映画は名画である」が私の持論。『男はつらいよ』のマドンナはすべてが美しく、この基準に合致します。で、『おくりびと』の広末涼子さんがこれまた最高に美しかったのであります。
他では長嶋一茂さんが主演・製作総指揮を務めた『ポストマン』に泣き、テレビシリーズではまり映画にもはまってしまった『砂時計』で夏帆ちゃんに魅せられ、林遣都くん・池松壮亮くん・溝端淳平くんというフレッシュな3人が競演した『ダイブ』に感動し、実話をもとに製作された『三本木農業高校、武術
部』で嗚咽しました。
また、『アフター・スクール』はストーリー展開の意外性に思わず引き込まれました。ラストでスカッとします。
『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』は、ひっさしぶりに映画館で大笑いできる映画でした。とっても楽しかった。続編を期待しています。
【音楽の面から】
プログラムは売り切れでない限り買いますが、サウンドトラックCDはその限りではありません。そんな私が購入したのは以下の6枚。邦画では『砂時計』『チェスト』『ダイブ』『おくりびと』、洋画では『ラフマニノフある愛の調べ』『奇跡のシンフォニー』。
『砂時計』の音楽は、上田禎さん。なんだかとても甘く切ないのであります。
『チェスト』の音楽は、ピアニストとしても有名な女優の松下奈緒さん。この映画にも出演していらっしゃいます(ちなみに『砂時計』主演も)。オーケストレーションもご自身でなさり、もぎたてのフルーツのようなフレッシュな音楽を聴かせていただきました。
『ダイブ』はスキマスイッチの常田真太郎さんの作品。初の映画音楽担当ということですが、感情の流れがよく伝わる映画音楽だったと思います。
また、この映画の主題歌はスキマスイッチのもう一人、大橋卓弥さんソロの「SKY」という曲で、気に入ったのでシングルCDを買っちゃいました。ちなみに、スキマスイッチのCDは持っていないし、この映画を観るまで彼等のことを知りませんでした。
音楽面からも『おくりびと』が傑出しているのではないかと感じました。主演のモックンがチェリストから納棺師に転身することもあり、チェロを主軸に置いた音楽です。秀逸で心に深く沁み入ります。ご担当は巨匠・久石 譲さん。何も申し上げることはありません。いつもメインテーマを口ずさんでいます。
サントラは買っていないけれども忘れてならないのは『ブロードウェイ・ブロードウェイ コーラスラインにかける夢』です。ミュージカル「コーラスライン」再演のためのキャスト・オーディションをドキュメントした映画で、オーディションの内側を撮っています。「コーラスライン」がそもそもダンサーのオーディションを描いたミュージカルであり、いわば「オーディションのオーディション」。音楽は言わずと知れたマーヴィン・ハムリッシュ。素晴らしいの一言に尽きます。
12/4(金)、帰って来たエリッペがオーボエ奏者として再入団。
この日も『コーラル・ブルー』『ぐるりよざ』の合奏。
というより、修行が続きます。
先週より圧倒的に良くなったのは、
各自がかなり自信を持ってそれぞれのパートを弾けるようになってきたことです。
(いや、まだちょっと・・・という方ももちろんいはりますけど)
アンサンブルの基礎ってやつですかな。
アンサンブルっていうと、今週は映画『曲がれ!スプーン』を観ました。
最初、いったいどうなってしまうのか!?と心配になりました。
久しぶりに「金返せっ!」って映画なのか、と。
しかし、様々に張り巡らされた伏線が徐々に解きほぐされ、
俳優陣のつっこみ、それに対する受け、間の取り方等が絶妙で、
だんだん笑いが止まらなくなり、劇場のあちこちで吹き出している、
とても楽しい映画となっていきました。
最後はちょっと心が温かくなる、不思議な事象も起こったりして。
長澤まさみさん以外、みんな小劇場系の舞台俳優といっていいくらいのキャストで、
この人たちの掛け合いが面白くて仕方なかったんです。
これぞアンサンブルやなっ、と唸った映画でした。