2010年04月
アバター2010年4月27日
2月のとある日曜日、
仕事が早く終わったのでMOVIX京都へ向かいました。
話題の『アバター』を観るためです。
3D映画を観るのははじめてですが、
事前に人から聞いたところによると、
真ん中より後ろの方が観やすいだろうとのこと。
開映の1時間以上前に着いたので、
一人分のチケットくらいどうってことないだろうと思っていました。
確かに、真ん中より後ろの席、空いていました。
でも、たった1席です!
それも、一番端っこの1席!
いやはや、恐ろしい人気ですな。
この日はあきらめて帰りました。
ようやく4月のとある火曜日に観ることができました。
観客は20人くらい(これはこれでビックリ)
ベストポジションでした。
(余談ですが、私の場合、
会員料金1300円に3D料金300円、
しめて1600円でした)
さて、私にとって3Dはあまり親しめるものではありませんでした。
それより、内容が素晴らしいと思いましたな。
さすがはジェームズ・キャメロン監督!
(私は『アビス』が好きですぞ。
なぜか『タイタニック』は未だに観ていませんが…)
人間は、恐ろしいと思いました。
地球以外の星でも、先住民がいるにもかかわらず、
自らの欲望のため、先住民を殺し、その星の自然を破壊するのですから。
地球が侵略されるというSFはよくあるパターンですが、
『アバター』では地球人が侵略者です。
しかし、先住民を守るために戦う地球人もいます。
それが主人公。
彼は最終的に先住民そのものになります。
地球を捨てて異星人そのものになるというプロット!
これこそ『アバター』の凄さでしょう。
平安時代、奥州藤原氏が平泉を中心とした王国を築きました。
初代・藤原清衡の父に、藤原経清(つねきよ)という人がいました。
藤原という姓があらわす通り、もともとは京都出身で、朝廷に仕える身でした。
しかし、奥州の民を「蝦夷(えみし)」と蔑む朝廷政治に反発、
逆に奥州の民の生き方に共感、
奥州を治めていた安倍氏の娘と結婚し、
自ら「蝦夷」となる道を選びました。
『アバター』の主人公に藤原経清の姿がだぶるように感じられ、
とても感慨深い映画鑑賞となりました。
優れた映画監督の人間描写は凄い!
観劇2010年4月21日
映画館で映画を観ることはしょっちゅうです。
あまりに沢山観ようとし過ぎるので、なかなかリピートはできません。
『インビクタス』なんか、もう一回行きたかった映画ですのに、行けてません。
にもかかわらず、『花のあと』は2回観ました。
いや~っ、観終わったら、もんのすごくすっきりした気分になるもんで。
三枚目でええやん!って感じ。
済みません、今回のテーマは『観劇』でしたな。
生のお芝居を観に行くなんつぁ、10年以上ぶりでしょうな。
職場の後輩がとある劇団で演じているもので、神戸のほうまで観に行かせていただきました。
阪神電車の石屋川駅から徒歩10分ほどの酒蔵での上演です。
それだけで既に猛烈に魅力的ですわな。
かなりハードな仕事しながらの舞台なので、出番は極少だと聞いていました。
なので油断していて、彼女の出番に気付きませんでした。
普段、そばで聞いている声音と全然違うのです。
ものすごく響くのです。しかも艶っぽく、湿り気まである。
姿もすごく大きく感じました。
最終的に分かったことですが、出番は極少ではありませんでした。
すっごい重要な役回りでした。
ついつい後輩のことが気になりますが、他の演者の方もすごい。
皆さん、役になりきってはるのが伝わってきます。
果たして、俺もこの真剣さで舞台に登っているだろうか?
はなはだ疑問です。反省しきりです。
この観劇の翌日、映画『ソラニン』を観ました。
真剣になることの大切さを痛感する今日このごろです。
指揮者をしてると、
よく音楽を聴くと思われるかもしれませんが、
意外とそうでもありません。
むしろ聴かないほうでしょう。
というのは、他の人の演奏を聴いてしまうと、
いつの間にかそれに引きづられてしまい、
オリジナリティを失う恐れがあるから…
というのは、表向きの理由。
本当のところは、聴く機会があまりないのです。
生演奏は、忙しくてなかなか聴きに行けません。
(呑みに行くので忙しいのも含む)
家でCDを聴くのも、なかなか大変。
20年くらい前に買ったコンポは、ほぼ壊滅。
小さなCDラジカセも壊れています。
(ラジカセって、死語?)
ハードディスクレコーダーを起動させてテレビで聴くという手もありますが、
しばしば起動に失敗し、嫌気が差します。
(初期の奴で、結構言うことを聞きません)
パソコンで聴くのも億劫。
こんなことではいけないと、
卓上のCDプレーヤーを2月に買いました。
WOOD CONEって奴で、かなりいい音です。
ざっと数えたところ、
私の蔵するCDは600枚あります。
これが多いのか、妥当なのか、少ないのか、私には分かりませんが、
選り好みせず、とにかく並んでいる順番で、
全部聴いてみることにしました。
楽譜を読んでいる時にはさすがに聴けませんが、
呑んでいても、読書していても、運動していても、
おかまいなしにかけることにしています。
いろいろ聴いてきた中で、
レスピーギの『ローマの噴水』が面白いな、と思いました。
あくまでも明るい、っていう感じがして、
とてもハッピーでした。
んなこと言いながら、
やっぱり坂本冬美さんの『また君に恋してる』を聴いてます、
順番からはずれて。
3/26(金)の練習に急きょ参加できず、
4/2(金)はとても久しぶりに思えました。
この日は『交響的序曲』だけに絞り込んで合奏できました。
まず通して、頭から気になるところをさらい返し、
もう一度通して終わり、のフル・コース。
プレイヤーの皆さん、大変お疲れ様でした。
1回目の通し練習は、なんだかモタモタしました。
しかし、「1回目!」というのはとても大切だと思います。
どんな本番でも、直前まで練習するというのは無理で、
最後の練習から本番までには多少なりとも時間が開いてしまうもの。
常に「一発勝負!」にかける意気込みで臨むことが
いいパフォーマンスにつながっていくのではないでしょうか。
でも、2回、3回とやっていくうちに、硬さもほぐれ、
ジワジワと演奏に熱が入っていったように感じられました。
金曜の夜という厳しい環境での練習であることを考えると、
なかなか良かったな、と思います。
さて、ジワジワ、で思いつくことがあります。
土曜の夜、とある事情で『CDTV』を見ています。
歌のランキング番組です。
アイドルの歌やなんか、発売即1位とかトップ3とかになり、
次の週にはすごくランクダウン、
激しい時には数週で圏外なんてこともザラ。
そんな中、坂本冬美さんの『また君に恋してる』は、
長いこと、20位から30位くらいのところに居はりました。
それからジワジワ10位から20位くらいに上がってきました。
3/27(土)は確か9位だったと思います。
そして昨日(4/3(土))には、遂に5位まで上がってきました。
氷川きよしさん以外の演歌歌手の歌がトップ10に入ってきたのは、
私の知る限りではものすごく久しぶりだと思います。
これはひょっとすると、トップ3が見えてきているのでは…
私は火曜の夜8時、NHKの『歌謡コンサート』を観ながらチビチビやる、
というのを無上の喜びとしておりますが、
大概の歌手はひとり1曲歌うだけです。
が、坂本冬美さんは、ここのところ2曲歌わはるのです。
もちろん、そのうちの1曲が『また君に恋してる』。
これは、ホントにジワジワと火がついてきてますなァ。
いやいや、炎が立ち上っているのではありますまいか。