ちょいとばかしホッとしたこと2014年2月15日

羽生結弦くん、優勝おめでとう!
やっと悲願の金メダル獲得で、
ホッと胸をなでおろしました。

が、今日書きたい「ホッとしたこと」は、
例の佐村河内守氏の一件についてです。
私がどんなコメントをしていたかが気になっていたのです。

昨年9月27日の「ひとりごと」を読み直してみましたら、
東京佼成ウィンドオーケストラの新譜を聴いた感想で、
こんな件がありました。

※※※

さて、佐村河内守さんである。
「さむら・かわちのかみ」って、一体誰?
実は、ほんの数ヶ月前までそう思っていた。

何で読んだのか見たのか忘れたが、
「さむらごうち・まもる」が正解。
聴力を完全に失った作曲家なのだそうだ。
まるでベートーヴェンではないか!

正直申し上げて、
私には佐村河内守さんの曲に対する特別な感動というものは湧かなかった。

私が抱いたのは、
このアルバム全体に対する、
TKWOの演奏の凄さへの驚きだった。

※※※

もう、ホントに、こんな文面でホッとしました。

そして、このCDを聴きなおしてみました。
今なら「誰が作ったのか」なんて気にせず聴くことができると思うのです。
飯森範親さんの指揮する東京佼成ウインドオーケストラ。
曲名は『祈り』。
作曲は佐村河内守とクレジットされています…

9分弱の中に、なんだかとてもドラマが詰まっているように感じました。
最後の盛り上がりはグッと来ます。
特にスネア・ドラムの使い方が効果を高めていると思います。
正直、「ええ曲やん」と思いました。

映画『RUSH』を観る2014年2月15日

ある日、そば屋さんでの一コマ。
二人連れのおばちゃんが映画談義に花を咲かせていました。
「『ゼロ・グラビティ』どうやった?」
とか、
「『小さいおうち』どうやった?」
とか、
「『ジャッジ』どうやった?」
とか、
どうやら二人一緒に観に行ったのではなく、
それぞれで観た映画の感想を言い合っているようなのです。
結構いろいろ観てる人たちやなァ~と、
つい耳を傾けてしまったのでした。

話の流れで、
「『RUSH』どうやった?」
と片方が切り出したのはいいものの、
もう片方は腕を組んで考え込んでしまいました。
言い出したほうも二の句が継げない様子。

F1の世界を舞台とした映画、『RUSH』。
私としては楽しみにしていた映画なのに、
おばちゃんにとっては会話が止まるってどういうこと?
これは観るしかないと思い立ったのでした。

F1を知らない人にも楽しめる映画という謳い文句ですが、
私が観た感じでは、
F1を知らなくてもこの映画が楽しめるという方は、
かなりの想像力をお持ちだろうなと思いました。
それだけ専門性が高いと感じました。
逆に言うと、凄くリアルな描き方だと思いました。

「タイレルが棄権しました」
というセリフを聴いて、まず、
棄権することは想像がつくと思いますが、
棄権した「タイレル」が何か分かりますか?
「タイレル」という名前のドライバーが棄権したのかと思いませんか?
実は「タイレル」はチーム名で、
「タイレル・チーム」が出走を取りやめたということなのです。
ちなみに、「ティレル」とも言われたチームです。

ジェームス・ハントとニキ・ラウダのライバル関係を軸として創られた『RUSH』。
ニキ・ラウダの所属したフェラーリは想像がつくかもしれませんが、
ジェームス・ハントの所属したマクラーレンの知名度、
どんなもんでしょうか?

1980年代後半のアラン・プロストとアイルトン・セナのライバル関係で有名となった
マクラーレン・ホンダをご存知の方なら大丈夫だとは思うのですが、
市販車メーカーでもないマクラーレンを知っているとすれば、
やはり通の方ということになるでしょうな。

F1大好きな私にとっては、
かなり面白い映画でした。

『RUSH』の音楽はハンス・ジマーが担当しています。
今、せせらぎで練習している『ライオン・キング』でアカデミー賞の音楽賞を受賞した人です。
どちらの音楽もなかなか重厚ですな。