大阪市音楽団第107回定期演奏会を聴く ~その4~2014年2月22日

第1部のトリに宮川彬良さん登場。
大阪市音楽団のアーティスティック・ディレクターを務めているそうです。

曲は、『「宇宙戦艦ヤマト2199」からの音楽』。
お父上の宮川泰さんが作られた数々の名曲をベースに、
彬良さんが「2199」のために作られたオリジナルも加えた11曲。
その中には、
せせらぎで演奏したこともある『組曲「宇宙戦艦ヤマト」』の4曲も含まれます。

映画館、テレビ、CDではさんざん耳にしてきた音楽ですが、
生演奏で聴くのは初めて。
この演奏会に足を運ぶきっかけとなったプログラムだけに、
とても楽しみにしていました。

『無限に広がる大宇宙』(組曲『宇宙戦艦ヤマト』の序曲)のように、
美しく、哀切な曲もあります。
『イスカンダル』は彬良さんのピアノ独奏からスタートし、
そのまま “ 弾き振り ” となる贅沢な演出。

が、「宮川家のオーケストレーション」の最大の特徴は、
ドラムス、エレキギター、エレキベースを贅沢に取り込んだ、
パンチの効いたノリの良さにあるでしょう。
『地球を飛び立つヤマト』では、特にエレキギターが効いていました。
『コスモタイガー』はトランペット全員のスタンドプレイもあり、
ノリノリでした。
楽員の皆さんも楽しそうでした。

宮川彬良さんの指揮、
テレビでは見たことがありますが、
生で見るのはもちろん初めて。
細長い手足を活かしたダイナミックな指揮で、
素晴らしいなぁと感じました。

大阪市音楽団第107回定期演奏会を聴く ~その3~2014年2月22日

第1部。
特別指揮者・芸術顧問の秋山和慶さんの指揮による、
『行進曲「威風堂々」第1番』(エドワード・エルガー作曲/アルフレッド・リード編曲)
で幕を開けます。
言葉で表すなら “ 端正 ” がピタッとくる感じ。
決して破綻することのない流麗な音楽が紡ぎ出されていきます。

トリオの旋律に、コルネット奏者の方が2小節早く入ってしまいました。
プロ中のプロでも、こんなミスを犯すことがあるんやなァ~
逆にホッとしました。

それにしても、意外と音量がない。
というか、響いてこない。
これが新生フェスティバルホールの音なのか、
大阪市音楽団の音なのか、
この段階では判断がつきません。

続いては吉田行地さんの登場。
えっ?行地?
もしかして行也(ゆきや、または、こうや)の間違いとちゃうの?
と思っていましたが、
「YOSHIDA GYOCHI」だそうです。
失礼しました。

フィリップ・スパーク作曲『鐘の歌』。
プログラムの楽曲解説ではドイツ風と書いてありましたが、
私の印象では、やっぱり “ スパーク風 ” でした。

そして、かなりの音圧を感じました。

『威風堂々』があまり鳴らないように感じたのは、
開演1曲目だったからでしょうか?
それともホールのせいでしょうか?
あるいは指揮者の秋山さんの指示によるものでしょうか?