名曲2016年1月17日

吹奏楽コンクールの課題曲参考音源集を聴いていると、自分好みの楽曲が集まった年度に行き当たりました。
1985年度です。

1985年と言えば、御巣鷹山に日本航空123便が墜落した年であり、阪神タイガースが日本一になった年。
激動の一年でした。

真島俊夫さんの『波の見える風景』。
どことなくフランス音楽、というか、ドビュッシーやラヴェルの香りを感じました。
心がフワッとする一曲です。

数年後、『波の見える風景-改訂新版-』というのが出版され、せせらぎではそちらを演奏したことがあります。
おそらく、課題曲としてのバージョンは、コンクールの制限時間の都合上、削りに削らざるを得なかったのでしょう。
作曲者自身にとっては、『改訂新版』こそ完全版だという思いがあるかも知れません。
が、私には『改訂新版』は少し冗長に感じられます。
課題曲バージョンの方がまとまりがいいと思えます。

三枝成彰さんの『 Overture FIVE RINGS 』。
1984年に放送された NHK 新大型時代劇『宮本武蔵』の音楽を再構成したもの。
異色中の異色作だと思います。

NHK 新大型時代劇は、大河ドラマとは別物。
ちなみに、『宮本武蔵』の次に放送された新大型時代劇が『真田太平記』でした。

武蔵を演じたのは役所広司さん、お通を演じたのは古手川祐子さん。
2003年の大河ドラマの市川海老蔵・米倉涼子コンビの方が、放送が近いので印象に残っている方が多いかも。
が、私にとっては役所・古手川コンビこそが武蔵とお通に思えます。
理由は簡単で、大河ドラマのほうは殆ど観ていなかったのです。。。

木管が嵐のように吹き渡り、金管が咆哮し、ティンパニが乱れ打つ『 Overture FIVE RINGS 』。
演奏したことはありません。
今でも惹きつけられる名曲ですが、いざ実際にやるとなると、どんな風にまとめたらいいのでしょうか。