劇団残夢第17回春の酒蔵公演を観る2013年4月18日

春と秋恒例、観劇のための神戸ミニ・トリップ。
4月20日(土)が本公演なんですが、
今回はプレ公演を4月17日(水)にされるということで、
それを観に行ってきました。

劇団残夢(のこんのゆめ)の酒蔵公演、
ここのところお客さんが増え(商売繁盛!とちごて満員御礼!)、
とても喜ばしいことですが、
客席がかなり窮屈になってきました(何せ酒蔵ですし…)。
そんな訳で水曜日と土曜日の2回に分けて公演されることになったのです。

酒蔵「泉勇之介商店」は灘の石屋川沿いにあります。
そんな訳で最寄り駅は阪神電車の「石屋川」。
昨年秋の公演の帰路、JRの「住吉」まで20分強歩き、
初めてJRで京都に帰ったのですが、
今回初めて往路もJRを使いました。
京都から快速で「六甲道」まで乗りました。
そこから会場まで徒歩でやはり20分強。
気持ちいい散歩です。
ごく普通の街路を歩いているだけなのに、
神戸っていうのは何か明るいですね。
先週土曜日の大きな地震の被害もない様子でホッとします。

公演前、
ゲストミュージシャンの「wood note」という男性デュオが素敵な音楽を奏でてくれました。
アコースティックギターとカホンだけでメロウな世界を作り出してゆかれます。

さて、カホンという楽器をご存知でしょうか?
木箱みたいなのにまたがって、そいつを叩く打楽器なんです。
叩く場所によって、実にいろんな音が出ます。

せせらぎのかつての団員・オノウエさん(早う帰ってきて!)が所有しておられるので、
私は偶然知っていましたが、
座った木箱がそのまま楽器だなんて、面白すぎますね。

せせらぎコンサートでも、
確かアンサンブルのコーナーで、オノウエさんが、
リズム・セクションとしてカホンを叩かれたことがあったと思います。
せせらぎのリコーダー・アンサンブル・ユニット「寒鰤」のバックやったかなぁ…

そうや!
前座として「寒鰤」が演奏させてもろたら、
雰囲気合うんとちゃうかな…
そんなことも直感的に思ったり。

前置きが長くなりました。
今回の劇は『儚き幻影のアシュラ』。
ここんとこ、SF的な方向に進んでいらっしゃる感じ。
(秋の公演では『ブレード・ランナー』を思い浮かべました)
今回も「世界をぶっ壊せ!」ってお話ですから、かなりハード。
(ただぶっ壊すだけでなく、その後にユートピアを築きたいという主人公の強い願いがある)
これを暗い酒蔵で、
ほとんど舞台装置を用いず描いていかれるので、
想像力を掻き立てられっぱなしです。
(それが面白いんだナ)
すごくアーティスティックな2時間を過ごさせていただきました。
ありがとうございました。

公演のあとには振る舞い酒をいただきます。
毎回毎回、何も食べずにグイグイ呑むので結構ヘロヘロになっていたのを反省し、
今回はおつまみも頂戴しながらグイグイ呑みました(←反省してへんやないかい!)