夜道で…2013年5月10日
…怪しげに『テームサイド序曲』の変拍子の練習をしながら歩いていたら、
私の前で、
奇声を発しながら歩く男女と巡り会った。
男はグレーのジャージの上下、
女は赤のジャージの上下。
私よりもっと怪しげである。
よくよく耳をそばだててみると、
彼らの奇声と思われたのは、
実は「歌」であった。
しかも、かの名曲、
『アメージング・グレース』である。
ちゃんとハモリながら歌っている。
奇声と聴こえたのは、私が酔っ払っていたからであろう。
申し訳ござらぬ。
それにしても、不思議なカップルであった。
恋人同士という雰囲気ではなかった。
兄と妹という感じだった。
まあ、そんなことはどうでもいい。
夜道で、
私以外にも、夜道で、
怪しげな音楽家が歩いていたことが嬉しかった。
(その感想が怪しい…)