映画『藁の楯』を観る2013年5月8日

夜勤明けで、よく映画を観に行きます。
「それって、眠くならへん?」とよく聞かれますけど、
意外と眠くならないものです。
初めてのストーリーとの出会いは新鮮だからだと思います。
(なので、リピートした映画では時に睡魔に襲われます…)

先日の夜勤明けで観たのは『藁の楯(わらのたて)』。
幼女連続殺人犯役の藤原竜也さんを殺せば、
孫娘を殺された財界の大物役・山崎努さんが法外な懸賞金を支払うと発表。
SP役の大沢たかおさん、松島菜々子さんが
福岡から東京まで護送していくという物語。
欲に目の眩んだ様々な人々の襲撃をかわし、
無事に護送することができるのか?
というあらすじはテレビCM等でご存知の方も多い筈。

こんなストーリーですから、眠くなる筈もなく、
あっという間に2時間が過ぎていきました。
劇場の椅子でのけぞったり、
思わず肘掛を握り締めたり、
こんなにチカラの入る映画は久しぶりだったように思います。
(『宇宙戦艦ヤマト2199』ではしょっちゅう腰が痛くなっていますが…)

人間の醜悪な面、残酷な面、非常な面。
あまり正視したくないものがあぶり出され、
スクリーンに打ち付けられてゆきます。

上映中は凄く衝撃を受けていたのですが、
終映後、なぜかスッキリしているのです。
あまりにも見たくない感情を見せ付けられたことで、
逆に自分の中に溜まっていた毒のようなものが抜け去ったような感じになったのです。
不思議な感覚でした。

夜勤明けであるにもかかわらず、
それから歩き倒し、
筋トレやりまくり、
さらに呑みまくり、
という訳の分からない時間を過ごしてしまいました。
なんだか、命の火を燃やしまくったかのような。

翌日、風邪をひいてしまいました…