無題2009年2月1日
1/30(金)の合奏曲目は、前回の最後に少しだけ採り上げた『里の秋』、そして『ディスコ・キッド』と『ジャパグラ13~スポーツは青春ダァー』でした。
『里の秋』はほとんど音が濁ることなく、美しく演奏していただきました。ただし、少し音の並びが複雑になったり、5連符が続くなど、心の余裕がちょっとなくなる場面でテンポが速くなる傾向があります。
『ディスコ・キッド』も、テンポを抑えた合奏ではありましたが、リズムがはまり込んだ気持ちのいい演奏でした。ただし、16分音符または16分休符の後に付点8分音符が続く音型がややノリづらい感じでした。
思えば、楽器演奏というのは非常に複雑な技の連続です。同時に沢山のことを統合的にこなしていかなければならないからです。
まずは音を出さなければなりません。今となっては当たり前のように発音できますが、楽器を始めた頃はそれだけでも大変でした。
音を出したら、聴かなければなりません。ひとりで勝手にやっているのではないから、人の音も聴かねばなりません。聴いた音を総合し、微妙な修正を加えながら演奏は続きます。
管楽器ならば、楽器を吹くための呼吸をしながら生命維持のためにも酸素を使わなければなりません。もちろんこれは無意識のうちの行われていることですが。
眼も沢山使います。楽譜を見る、指揮者を見る、他のプレーヤーの様子も見る。
演奏とは、ざっと思いつくだけでもこれだけのことを瞬時にこなしていく、実に複雑な活動だといえます。
ちなみに、私は電車の吊革にぶら下がりながら、脳だけ休めることができます。
体はちゃんと立っているのに、です。つまり“立ち寝”。20年弱のサラリーマン生活で身に着けた「ながら技」です。時々膝カックンしますが。
また、湯船で口元が水面スレスレになりながら眠ることもできます。“風呂寝”です。10分か15分で脳が大変すっきりします。が、風呂上りに時計を見る
と、なぜか信じられないほど時間が経っていることがあります。そんな状態だから正確に何時間眠ってしまったのか分かりません。
風呂寝は一説によると眠っているのではなく、意識を失っているのだというこ
と。常人にできる技ではありません。決してマネしないでください。
…また脱線してしまいました。
難しいリズムは、覚えておいて、歩き「ながら」稽古することをお勧めしたいと思います。楽器を使わなくても練習する工夫はいくらでもあるものです。
また演奏、特に合奏では、複雑な統合的活動の中から何か減らすことはできないだろうか、と工夫してみることも大切。
私は楽譜を覚えることをお勧めします。
全部覚えるべきというのではなく、走ってしまう箇所を中心に、余裕のなくなる箇所を覚えればいいのです。
楽譜を目で追いかけることを減らすと、かなりの余裕ができます。試してみて欲しいと思います。