映画『マエストロ!』を観る2015年2月11日
ほぼ3ヶ月ぶりの夜勤。
その翌日、つまり「明け」の日に、是非とも観たいと思っていた映画『マエストロ!』を観てきました。
( MOVIX でかかっている中では、これも楽しみな『繕い裁つ人』はキープ中)
驚いたことに、演奏シーンに全く「嘘」が感じられません。
俳優本人の動きと、演奏シーンの音がピタッと合っているのです。
もちろん音そのものはプロフェッショナルの方々が弾いた音だそうですが、まるで俳優自身が弾いているようです。
主演の松坂桃李さんがヴァイオリンを弾くシーンなど、圧巻でした。
左利きの松坂桃李さんにとり、ヴァイオリンの練習はかなりの苦労、あるいは苦痛を伴ったのではないかと思われます。
が、それを全く感じさせませんでした。
もしかしたら私が気付かなかっただけかも知れませんが、シューベルトの『未完成』をピアニシモで弾きはじめるシーンで、息を吸って吐く、というのがありませんでした。
ここだけが惜しかったな、と。
しかし、物凄い緊張感が漂うシーンなので、わざと息継ぎなしで弾きはじめるようにしたのかも知れないし、あるいはほんのちょっとだけのブレスにしたのかも。
だとすると、逆に恐れ入ったということになります。
この映画、俳優陣の演奏を「観る」だけでも価値があります。