アーティストさだまさし2015年4月4日

映画『風に立つライオン』を観ました。
またもや泣いてしまいましたな、やっぱり、さだまさしさん原作の映画には。

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1970年代、私が小学生だった頃、フォークソングが全盛でした。
それがニューミュージックと呼ばれるようになったのか、それともフォークとニューミュージックは別物なのか?
今もってよく分からない、というか今となってはもはや分かりようもないのですが、とにかく今では大御所となっている歌手の人たちの多くがブレイクしていった時代でした。

そんな世の中の動きとは全く関係なく、草野球ばっかりしていた私に、「さだまさしの歌、ええで。聴いてみ」と強く勧める友達がいました。
当時のことやから、カセットテープを貸してくれたんだと思います。
よく覚えていませんが、きっとそうだったでしょう。

初めて聴いたさだまさしさんの歌は『雨やどり』。
雨宿りしているときに出会った二人の恋物語。
女性視点の歌詞で、確か、女性の方が一目惚れするんです。
やさしい彼の口許にはいつも虫歯がキラリン☆
彼の靴下には穴!
素敵なんだけどどこか抜けてる彼の様子に会場の爆笑が入るという音源だったので、ライブ録音をカセットに落としてくれたんですな。

笑いあり涙あり。
行ったり来たりする二人。
ちょっと抜けているようでも、プロポーズをバッチリ決めるのは彼の方。
彼女のお父さんの前で「娘さんを僕にください」と言われて、気を失う彼女。
そして気が付くと彼の腕の中で…ってなストーリーだったと思います。

私は一発で「さだワールド」の虜となりました。
LP レコード、今でいうところの CD アルバムを4枚も買って聴きまくりました、小学生でしたが。

かの友人に連れられてコンサートを聴きに行ったこともあります。
トークが面白くて引き込まれましたな。

ラジオのパーソナリティを勤めはったら、深夜であってもよく聴きました。
現在、NHK の総合テレビで時々『朝までさだまさし』という番組(タイトル、合ってたかな?)があります。
確か2月か3月かに新装なった NHK 京都放送局でもこの番組をやってはったと思います。
テレビなのにラジオを聴いてるみたいでとっても楽しい。

中学生の時、学校単位の映画鑑賞会がありました。
『翔べイカロスの翼』、さだまさしさんの主演映画でした。
さださんが歌った主題歌『道化師のソネット』とともに、私の心を鷲掴みにしたのでした。
映画好きの基礎を築いてくれたのもさだまさしさんだったのです。

さださんはまた、小説も書かはるのです。
それを原作とした映画『解夏(げげ)』『眉山(びざん)』を観たことがあります。
さださんの歌詞は物語を感じさせますから、きっと小説はその延長線上にあるのでしょうな。
と書いちゃうと簡単なことのように聞こえますが、決してそんなことはないですわな。
凄いことですな。

『風に立つライオン』は、まず歌が作られたそうです。
『解夏』『眉山』にも出演した大沢たかおさんが『風に立つライオン』を小説化してほしいと頼んだそうなんです。
そして自分自身が映画でその主人公を演じたいと。

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いっつも軽妙で面白い話ばっかりしているような印象のあるさだまさしさん。
でも、それだけじゃあないですよね。
アーティストとして大尊敬いたします。