スコアを見てみましょう。2016年4月3日
スコア、日本語にすると総譜。
つまり、全楽器の楽譜が一覧できるんです。
演奏会が近づいてきて(と言ってもまだまだ先なんですが)
いろいろと質問を受けるようになって来ました。
ここはどうしましょう?
あそこはどうしましょう?
この音符、どうなってるんやろ?
と。
ここで提案。
さらに一歩進んで、スコアを「見る」習慣をつけませんか。
読まなくていいんです、見るので OK。
もちろん、楽譜の確認のために「読む」必要がある場合もあるでしょう。
その時は確かに読むのに苦労するかも知れません。
何せ、吹奏楽のスコアは移調楽器のオンパレードですからね。
「ド」と書いてあっても、楽器によって、
実音 C であったり、
実音 F であったり、
実音 B♭ であったり、
実音 E♭ であったり、
稀に実音 G であったり、実音 A であったり。
しょっちゅう読んでる筈の私でも、混乱することが多いですから。
和音の解読も、なかなか難しい場合があります。
半音違いで音が当たる場合など、楽譜の間違いのこともあれば、わざとブチ当てている場合も。
この辺りは長年の経験がないと、読み下せないだろうと思います。
が、奏者の皆さんにとっては基本、「見る」で大丈夫だと思います。
音符の並びを「映像」で捉えるようにすると、割と分かりやすいかも。
大概、リズムが同じ動きというのは一つのまとまりとして捉えられますから。
私の持つスコアをちょっと見せて、でも構わない場合もあるでしょう。
が、できれば予備としてスタジオに用意してある別スコアを用いる習慣がつけばいいのにな、
と思うのです。
というのは、腰を据えて、じっくり見てほしいと思うからです。
私も勉強しないといけないので、私のスコアを貸すわけにはいきません。
が、スタジオ留置きのスコアなら貸し出すことができます。
演劇でも音楽でも、全体像を把握するのは大切なことだと思います。
演劇ならば各自が台本を持つのでいいと思いますが、
音楽だと一人一人が持つのはパート譜で、奏者がスコアに目を通すことは少ないでしょう。
音楽活動においては、能動的でないと全体像を掴まえるのは難しいと思います。
全体像を把握するには、その楽曲を聴きまくるという方法もありますね。
が、聴き過ぎると、その演奏に染まり過ぎる危険があるので、要注意ですな。