持続力2012年5月23日
合奏していて「おやっ」と思ってそちらを見ます。
すると、違う音を出してしまって顔をしかめているプレイヤーと目が合います。
「すみませ~ん!やってしまいました!ごめんなさ~い」
という声が聞こえてきそうな気がします。
ミスしてもプレイを諦めないで続ける姿を見ると、
「まっ、失敗は誰にでもあるわな。めげずに続けようぜ!」
とエールを送りたくなります。
私としては、あまり心配していません。
けれども、めげてしまったのか、そのあと何小節も楽器を降ろしてしまう姿には、
「おいおい、諦めずに早く戻って来な!」
と声を掛けたくなります。
これは心配なケースです。
※※※
ついつい楽器から口を離して演奏をやめてしまうケース、
違う音が出たのと同じくらい、結構気が付いていますよ。
音圧が落ちて、「あっ、演奏をやめたな」というのが分かるのです。
で、そちらを見ると、案の定…
ミスしてしまっての場合もあれば、
楽器を吹き続ける力が足りない場合、
今、楽譜のどこを演奏しているのか分からない、いわゆる「落ちた」場合など、
いろいろあるでしょう。
ミスの場合は、めげずに戻ってきてくれと念じています。
「落ちた」場合、楽譜をおさらいすれば何とかなるでしょう。
楽器を吹き続ける力が足りない場合、
その力をつけるのが第一なのは勿論ですが、
私の経験から言えることは、
「考えながら、聴きながら吹けば、バテにくい」
ということです。
私は、ホルンを「漫然と」吹いていた頃、すぐにバテていました。
が、指揮者からの注文を守るよう心掛けるだけでなく、
「自分は、ここはこう吹きたいんや」という念を持ち続けると、
バテが遠のいたのです。
他の奏者の音を注意深く聴きながら吹くのも大切です。
特に複式呼吸に注意を払った訳でもないのに、不思議です。
バテやすい人だけでなく、
皆さんが演奏により念を送ってくれたら、
きっといい演奏になっていくと思います。