2013年06月
音楽の演奏で何よりも大切なのは、
「聴く」ことだと思っています。
アンサンブルの基本だし、
合奏練習時にもしょっちゅう呼びかけています。
よく聴きあって演奏できているのなら、
少々テンポが速くなったり遅くなったりしても大丈夫だと思うのです。
しかし、どソロの場面での伴奏は、
ばっちりテンポ・キープできている必要があると思います。
(どソロ=オーケストラをバックに坂本冬美さんが歌っているような感じのソロ。
別に坂本冬美さんでなくてもいいんですが…
まあ、そんな情景をイメージをしていただければ。。。)
ソリストが大きく抑揚をつけるのを聴いて、
バックのオーケストラがゆらゆらすると、
もはや収拾がつかなくなるのですね。
普段、「よく聴くように」注文していますが、
こういった場面での伴奏は、心を鬼にして臨まなければ(大袈裟か?)
その反面、コンチェルトを演奏する場合は、
ソリストとオーケストラは互いを聴きあってゆらゆらするほうがいい、
と私は思うんです。
いや~、ホントに難しいです。
段々、周囲の目が気にならなくなってくるのです。
これまでポケットの中で小さく動かしていた左手の人指し指を、
全く気にせず空中で大きく動かしたり、
表現を左右する右手もお構いなしに動かしたり。
いやはや、危ない。
そして、
「こいつ、危ない奴やぞ」
という周囲の目に気付きだすのですが、
何を勘違いしてるんだか、
「俺は注目されてるぞ!」
なんてポジティブな感想を抱いてしまったりするのです。
なおのこと、危ない。
こんな危ない奴が指揮しておりますが、
何卒ご容赦の程を。
楽曲に対する集中力だけは高まっておりますので。。。
夜勤明けの日、
大学時代にアルバイトをしていた先斗町の喫茶店を久々に訪ねました。
1年前にマスターが亡くなり、
今は奥さんが一人で切り盛りしてはります。
マスターが続けてこられたお店の灯を消してはなるまいと、
雑誌の取材を受けたり、フェイスブックを始めたり、
いろいろと宣伝に努めておられます。
もちろん、頑張ること自体は悪いことではないと思いますが、
方向性を誤ると大変なことになりかねません。
雑誌に載ったおかげで三ヶ月ほどお客さんであふれかえった後、
閑古鳥が鳴く店をいくつも見てきましたから。。。
若い頃、せせらぎを大所帯にしなければならない!それも大急ぎで!
と思っていました。
でも思うばかりで、何か特別な募集をした訳ではなく、
結局はゆっくりゆっくりと仲間が増えていきました。
今思えば、それで良かったのかな、と思います。
パーカッショニストは急募中ですが、
それでも慌てないほうがいいのだと思います。
他パートも、じっくり増えていってくれれば。
細く長く、ですかな。
なぜか?
集中力が切れやすいからだと思います。
難しい曲を演奏する場合はそんなことはないと思いますが…
プレイヤーにとっては簡単とは言えないと思いますが、
指揮者にとっての『汽車ポッポ』は、割と楽。
曲がスタートしてから終わるまで、
テンポも拍子も変わりませんから。
この、一見簡単に思わせるところが落とし穴。
ちょっと気を抜くと、
現在演奏しているのが曲の中のどこか分からなくなる危険があります。
テンポが変わらないのだったらいいじゃない、思われるかも知れませんが、
曲の部分により、実は微妙なテンポの揺らぎが発生するものです。
「ここはどこ?」が分からないと、
プレイヤーと指揮者の間で微妙な表現のズレが起こってしまうのです。
真夏の昼下がり、午後2時からの演奏会。
第1部は緊張感が漲っています。
が、休憩時間にほっと一息入れた後の第2部、
疲れや暑さから軽い脳内酸欠に。
例年、2~4曲目辺りで意識を失いそうになります。
(実際、指揮をした記憶がなかったこともあります)
今回、ちょうどそこに来るのが『汽車ポッポ』。
危ないです。
なんとかしなければ。。。
梅雨寒2013年6月22日
先日、職場の人事異動に伴う歓送迎会が開かれました。
30~40人参加の会。
知らず知らずのうちに声を張ってしゃべっていました。
次の日、のどの調子が変でした。
30度を超えるような真夏の暑さが続いたのに、
今週になってようやく梅雨らしい天気。
気温も低め。
半袖のTシャツで寝てたら、寒くて寒くて。
朝起きたら、調子の悪いのどがさらに痛くなっていました。
どうも風邪をひいてしまったようです。
皆さん、どうぞお気をつけください。
雨2013年6月21日
雨。
降ってくれないと大変なんですが、
一気にまとめて降られても困る。
小分けして降ってくれないものでしょうか…
兎にも角にも、
せっかくなのでイメージ作りしようかな、と。
『日本の情景【夏】』というメドレーの中に、
“ 雨 ”
“ 雨ふり ”
と、まさに雨をテーマにした曲が含まれますので。
「雨」
北原白秋作詞 広田龍太郎作曲
梅雨時の寂しい気持ちを表現しているこの曲、
私は、ドーンと重たい気分を感じます。
昼間でもどんよりしていて、瞼が落っこちてくるような…
「雨ふり」
北原白秋作詞 中山晋平作曲
“ 雨雨降れ降れ母さんがジャノメでお迎え嬉しいな ”
という、あの曲。
先程の「雨」から一転、
雨の日でも楽しんじゃえ!って感じかな。
なお、私でもジャノメを差したことはありません…
※※※
晴れ男を自認している私ですが、
昨年の演奏会では遂に伝説が崩れ、
大雨となってしまいました。
足元のお悪い中(どころの騒ぎじゃない!)お越しくださった皆さん、
本当にありがとうございました。
今年はそうならないよう、
今から強く念じておきます。
先週の金曜日に楽団の役員会が開かれました。
7月の定期演奏会、ピアノ発表会へのゲスト出演が終わったあと、
来年の演奏会用の曲目が決まるまでの間の練習曲について、
役員の皆さんのお知恵を拝借することにしました。
何曲か挙げていただきました。
ありがとうございました。
例年、吹奏楽のオリジナル曲か、管弦楽曲からの編曲ものか、
いずれにしてもクラシカルな、お固めの線から選ぶばっかりでした。
しかし、今回は、その線から選ぶ一方、
オーソドックスなマーチも選んでみようかな、
さらにはポップスも選んでみようかな、
な~んて考えております。
もうちょっと悩ませてください。。。
テレビシリーズでは第11話くらいまで進んでいる『宇宙戦艦ヤマト2199』。
6月15日(土)から第六章(第19話から第22話に相当)が劇場公開されています。
第五章公開時までは(土)が日勤だったので、
劇場に足を運ぶのは(日)か(月)でした。
現在は(土)がお休み。
さらに6月16日(日)が臨時合奏日&夜勤で動きが取れないため、
初めて公開初日の6月15日(土)にMOVIX京都に赴きました。
午前中は用事があったので昼イチの回に行ったのですが、
その前に劇場の近くのトンカツ屋さんで腹ごしらえ。
すると、隣に座っている中年男二人連れがMOVIXのレジ袋を抱えており、
チラッと覗くその中身は『宇宙戦艦ヤマト2199』のDVD(もしくはブルーレイ)でした。
ご同類の存在がありがたい反面、
ここでネタバレを聞きたくないので、
ひたすらせせらぎコンサート演目の鼻歌トレーニングをするのでした。
いよいよヤマトはイスカンダルのある大マゼラン銀河に到達します。
オールド・ヤマト・ファンにとっての重要ポイント、
「七色星団の決戦」があるのです。
(オールド・ヤマト・ファンでない方には何のことかさっぱりでしょうね。済みません…)
1974年当時、小学生だった私でも、
「なんぼなんでも、それはないやろ」
というところまでヤマトが損壊するのですが…
やはり『ヤマト2199』はその辺りのこともちゃんと理論武装できています。
(あ~っ、もっと詳しくしゃべりたい!)
そして、森雪さんがイスカンダル人と酷似しているがために、
オールド・ヤマト・ファンにとっては意表を衝かれる展開が!
えらいこっちゃ!です。
第七章まで引っ張られてしまいました。
やられた!
(何が「やられた!」かサッパリ分かりませんね。済みません…)
6月16日(日)。
7月7日(日)の第26回せせらぎコンサート本番の日まであと3週間と迫ったこの日、
いつもより広い会場を借りての合奏練習です。
真夏の暑さの中、打楽器もティンパニ以外をすべて運び、
(この日はティンパニ奏者が仕事で来ることができないため)
全曲合わせます。
一曲一曲小返ししたあと、
最後に全曲ぶっ通します。
(司会もつけてもらって)
午前中は第2部の曲目を小返ししていきました。

《昼休みはガラ~ンとしているのです》
そして昼イチは、
7月7日(日)の1週間後、
7月14日(日)に開催される、あるピアノ教室のラストにゲスト出演させてもらうことになっており、
その曲目の練習に充てます。
ピアノの先生と合わせることになっている2曲の事前練習のためです。
先生との顔合わせを終えて、いよいよ合奏。
ピアノと吹奏楽が合わす機会というのはそうそうあるものではなく、
新鮮な体験をさせていただきました。
本来ならピアノ協奏曲を演奏する際のピアノの配置でやってもらいたかったのですが、
会場の広さの制約から、それは叶いませんでした。
その後は第1部の曲目の小返し。
そして全曲ぶっ通しへと突っ込みました。
この全曲ぶっ通しをやってみて、
未だに半音のミスを繰り返している人が多発しているのはショックでした。
(あるいは全音のミスか?)
でも、考えてみれば、そのミスを修正するためのきっかけとなったと思えばいいのです。
全曲やったとはいえ、幸い本番ではなかったのですから。
いよいよ、ここからが最後の詰めですな。。。
6月14日(金)、
いや~っ、お子さんの参加が多かったですね。
おいおい、そこで打楽器に触るのはやめてくれ、
っていうくらいのタイミングで叩いてたね。
でも、それは僕(指揮者)に合わせて叩きたかったんだよね?
気持ちは分かったよ。
そりゃそうだよなぁ、
せっかくお母さんと一緒に合奏に来たんだから、
自分だって参加したいと思うわな。
(リズムはズレてたね)
でも、おじさんは、そんなことにはたじろがないのだぞ!
何せ、繁華街を歩きながら、狭い道で自動車をよけながら、
つまりは集中力が切れそうな状況でも鼻歌トレーニングを続けているからね!
イライラしたプレイヤーさんもいらっしゃったかな?
でも、そこで怒ったら負けですぞ。
もちろん、注意はしてくれていいですけど。
(僕なら放っておくけどね)
思い返せば、
演奏会の途中でお子さんの声が聞こえるならまだしも、
今でも携帯電話が鳴ることがあるんですからね。
どんな状況でも左右されないように心の準備をしておくこと、
大切だと思います。
※※※
将来、君たちと一緒に音楽活動できたら凄いことだな!
おじさん、その時までタクトを振ることができているかな?
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