2014年07月
刺激2014年7月10日
ふと、これまでの人生で強烈な印象を与えた物事を思い起こしてみました。
・小学生の時
⇒『日本沈没』
⇒『宇宙戦艦ヤマト』
⇒チャップリンの『独裁者』
・中学生の時
⇒宮本先生の指揮する洛南高校吹奏楽部の演奏
⇒さだまさし主演『飛べイカロスの翼』
⇒京劇の舞台『アンネの日記』
⇒音楽監督を務めた文化祭の劇『緑の鳥の歌』
・高校生の時
⇒『超時空要塞マクロス』
⇒アンセルメ&スイス・ロマンド管弦楽団の演奏
・大学生の時
⇒F1
⇒姉の死
・社会人になってから
⇒マエストロ・フェネル&東京佼成ウインドオーケストラの演奏
⇒『博士の愛した数式』
⇒『おくりびと』
⇒ WBC 侍ジャパン
⇒『夢おくりの夜』
⇒『宇宙戦艦ヤマト2199』
⇒壱岐焼酎 “ 無一物 ”
⇒『男はつらいよ(寅さん)』
いやいや、偏っているような、幅広いような…
※※※
同じ “ 舞台人 ” として、
働きながら劇団で演じ続けている元・会社の後輩 E.H. からは、
いつも強烈な刺激を受けています。
数年前に観させていただいた『夢おくりの夜』では、
「そこまでさらけ出すのか!」と、
観ている私はかなりの衝撃を受けたのです。
かなり腰に来ました。
(変な話ですが、当時、ぎっくり腰だったもので…)
と同時に、かなりの追い込みをしていると思われるのに、
ちゃんと終演後に挨拶してくれるのです。
こういう姿勢って、大切だなと思いました。
演者と観客が交流する時間と場所、本当はあってしかりだと思うのです。
私たちの終演後は、決められた時間内に会館から撤収しないといけないので、
顔出しはなかなか難しい。
でも、開演前にできるだけ受付にいて挨拶させていただくことはできるだろうと。
そんな訳で、今回、本当に何年かぶりに受付に立たせていただきました。
すると、私は顔を存じ上げないにもかかわらず、
実に多くのお客さんからご挨拶いただきました。
きっと、これまで何回もせせらぎコンサートに来てくださっているのでしょう。
本当に有難く、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
本番を迎えるにあたり、私に多くの “ 化学反応 ” をもたらしてくれたように思います。
この姿勢の大切さを教えてくれて、ありがとう。
私も負けへんで。
楽器持替の話の続きで、
今回はトランペットとコルネットについて。
一般的に有名なのはトランペットでしょう。
コルネットっていうのは、見た目は「短いトランペット」といった印象かな。
でも、音域は一緒です(一緒だったと思う…)
トランペット・コルネット・プレイヤーには、以下の3パターンが考えられます。
(1)トランペットだけ所有している
(2)コルネットだけ所有している
(3)トランペットもコルネットも両方所有している
このうち、(2)の人は極端に少ないだろうと思います。
コルネットを持っていない人もいるし、
そもそも、トランペットとコルネット、どう音色が違うねん?
別に持替せんでもええやん?
という意見もあります。
確かに、どっちを吹いても変わり映えしないという奏者はおられます。
が、それはやっぱり奏法の問題ではないかと思うのです。
無理のない吹き方をしている人ならば、
トランペットを吹けばトランペットの音が、
コルネットを吹けばコルネットの音がする筈なんです。
なかなかイメージ通りにいかないのは事実ですが、
だからといってコルネットへの持替を諦めてしまいたくないのです。
そして、少しずつではありますが、
トランペットとコルネットの音色の違いが明らかになりつつあります。
今回の演奏会で、
私の耳には伝わってきています。
直管で、ベルの近くまできてパッと朝顔が開くような形状のトランペット。
円錐管で、すこしずつ太くなっていくコルネット。
と書くと、
トランペットは鋭い音がして、
コルネットは柔らかい音がする、
という印象を持たれるかもしれません。
が、実際には、
コルネットの音が輝かしく響く場面もあります。
そんな豊かな響きが表現できるようになるとええなぁ~
サックスは、小さいものから大きなものまで取り揃えれば、
実に広い音域をカバーしてくれる楽器です。
吹奏楽で一般的なサックス編成は、
アルト・サックス × 2
テナー・サックス × 1
バリトン・サックス × 1
になるかと思います。
せせらぎのサックス・プレイヤーもちょうど4人なので、
上記の編成となるよう楽器を揃えてもらっています。
実は曲によってはソプラノ・サックスやバス・サックスが編成してあります。
バス・サックスはそもそも誰も持っていないので、
諦めざるを得ないかな、と。
が、ソプラノ・サックスをどうすべきか。
正直、迷っていました。
そんな時、木管楽器の高音部を担当する方々から、
「ソプラノ・サックスを入れてくれたら、
木管高音の演奏がかなり楽になるのとちゃうやろか」
という提案を受けました。
で、アルト・サックスのS野さんに相談してみたところ、
「ソプラノ・サックスへの持替、やってみましょう!」
ということになったのです。
その曲は『東京オリンピック・マーチ』。
ソプラノ・サックスのオリエンタルな音色が加わり、
一層魅力的な仕上がりとなっていったのでした。
やっぱり音色が一番大切やなぁと強く思ったのでした。
打楽器は一人でいろんな楽器を担当しますが、
管楽器も一人でいくつかの楽器を持ち替える人がいます。
例えば、
フルート ⇔ ピッコロ
アルト・サックス ⇔ ソプラノ・サックス
トランペット ⇔ コルネット
というように。
このような楽器持替が発生する人に、
専用の楽器スタンドを用意することを推奨してきました。
楽器スタンドに楽器を立て掛けているのって、
なんかカッコいいでしょ。
でも、本当の理由はそうじゃなく、
楽器の安全のためなんです。
普通は楽器を椅子の上に置いていても、
そうそう動くもんじゃありません。
が、曲の途中で大慌てで置いたせいでコロコロ… ガッシャーン!
トホホ。。。
これを避けたいのです。
もちろん、スタンドに立て掛けるのだって時間がかかります。
大急ぎの持替には対応できませんが、
転がる危険は格段に減ります。
(大急ぎの場合は、膝の上に置くか、いっそのこと床に置いてしまうほうが安全でしょうな)
また、持替用の椅子を用意すると、
それだけ楽員の座るスペースが狭くなっていきます。
限られた舞台スペースを有効活用するためにも、
できるだけ椅子を減らしたいのです。
さて、第27回せせらぎコンサートに来てくださった方は、
木管第一列に、
楽器立て用のピンが3本付いたフルート・スタンドの存在に気付かれたでしょうか。
最前列とはいっても、意識していないとなかなか目がいかないかも知れませんね。
もちろん、楽員の中にも気付いていない人がいると思います。
黒と黄色のカッコいいスタンド。
野球ならば阪神タイガース・カラー。
「宇宙戦艦ヤマト」ならば航空隊のカラー。
「超時空要塞マクロス」ならばフォッカー少佐が搭乗し、
彼の戦死後に一条中尉が引き継いだ可変戦闘機ヴァルキリー、スカル・ワンのカラー。
私の腕時計、Gショックのカラー。
済みません、脱線しました…
このスタンドに立ち並ぶのは、
フルート × 1本と、ピッコロ × 2本。
以前に「ひとりごと」に書いたピッコロ(A)&(B)。
その両方を使い分けてもらうために用意してもらいました。
担当は、もちろんM井さん。
ピッコロ(B)は、
とても柔らかい響きが特徴です。
それが、せせらぎの音に乗っかるのが気持ちよく、
M井さんに「Bを使ってくれ」とお願いしたのですが、
ピシッと決めてほしい場面で決めきれない。
どうしたものかと思っていたら、
M井さんのほうから、
「場面場面によって、AとBを吹き分けてみましょうか」という有難い申し出が!
突き抜けるように通る音のピッコロ(A)、
ふんわり柔らかいピッコロ(B)。
いかがでございましたでしょうか?
よく分かった方もいらっしゃれば、
分からなかったという方もいらっしゃることでしょう。
聴き分けるのは難しいかも。
ある曲のある箇所だけ抜き出して、
(A)と(B)とで交互に演奏してもらうのを聴けば、
ああ、なるほど、となるかも知れません。
こんな微妙な違いを追及していくのが、
私たちのライフ・ワークなのです。
しかし、違いの分かる男と女になっていく道というのは、
なかなかに厳しいものであります。
そして、厳しいとともに何だか楽しいのですな。
情念の嵐2014年7月7日
今回のプログラムで私にとって最も難しい曲であり、
なおかつもっとも思い入れの強かったのが、
アルフレッド・リード作曲『第5組曲』の第3楽章 “ 山伏神楽 ” でした。
私が知っていたリードの組曲は『第4組曲』までなので、
プログラムされるまでは全く知りませんでした。
が、スコアを読んでいくうちに、
どんどん惹きつけられました。
特に惹きつけられたのが “ 山伏神楽 ” です。
まず、技術面からいうと、
6/8拍子であることが難しい。
さらに、テンポが一定なので、
それを維持するのが難しい。
音楽面では、感情を込めすぎてヘトヘトになってしまう。
石川さゆりさんの『天城越え』が思い起こされて、
情念の渦に巻き込まれていくような感じなのです。
ろうそくの火が静かに消えていくかのように、
ヴィブラフォンの最後の一音が消えゆくまで、
一刻も気が抜けません(どんな曲でもそうですが…)
しかし、プログラム一曲目の『マーチ「ブルースカイ」』の入り方が凄く良かったので、
「あ、これなら “ 山伏神楽 ” も上手くいけそうやな」
と直感しました。
毎日プログラムを一周する鼻歌トレーニングを積んできたので、
アンコールまで含めたすべての曲が一つの流れの中にあるからです。
感想は、聴いてくださった方々一人一人によって違うでしょうし、
演奏者にとっても一人一人違うでしょう。
私としては、金管楽器を中心とした濃密な音の塊によって、
情念の嵐が濃密に表現できたのではないかと思っております。
開演前は霧雨でしたが、
終演したときには本降りになっていました。
京都こども文化会館に足を運んでいただいたみなさま、
お足元の悪い中、
本当にありがとうございました。
楽団員一同、誠心誠意演奏させていただいたつもりではおりますが、
至らぬ点もあったかと思います。
が、それぞれが、日々の忙しさの中を遣り繰りして、
なんとかこの日を迎えております。
そこのところ、何とか慮っていただければ。。。
聴いてくださる皆様の応援があれば、
私たちはまた次のステージに向けて、
精進していくことができます。
今後とも、吹奏楽団せせらぎをどうぞよろしくお願いいたします。
第27回せせらぎコンサート、本日開催です。
みなさん、よろしくお願いいたします。
なんとかお天気がもってくれますように…
奏者にとって一番楽に演奏できる音の強さといえば、
やっぱりメゾフォルテ(mf)でしょうかな。
しかし、演奏に熱が入ってくると、
大概は音量アップの傾向。
楽曲の終結部の直前で、
一旦メゾフォルテに落としてから、
最後に最強音で締め括るというパターンが結構多いにもかかわらず、
フォルテのまま突っ走ってしまうことがよくあります。
ここは一つ冷静に、楽曲の構成を考えてみることも大事ですな。
腹を括る2014年7月4日
本番まであと2日。
もはや、事ここに至ればこれしかないでしょう。
言葉を代えるなら「覚悟する」ってことでしょうな。
ジタバタしたって始まらんとです。
自分にできることをやるしかなかとです。
いや~、これは面白かった!
久々に “ 痛快時代劇 ” を観た感じでした。
6/28(土)がほぼ徹夜。
6/29(日)は夜勤明けで丸一日練習。
ぶっ倒れるように眠っても疲れの取れない6/30(月)。
でも、何か観たい。
寝てる間もないような勢いのあるのがいい。
という次第で選んだのが『超高速!参勤交代』でした。
きっと誰もが佐々木蔵之介率いる福島いわき・湯長谷藩を応援したくなると思いますよ。
※※※
これで今年も半分が終了。
何の映画を観たのか分からなくなってしまうので、
半券を大学ノートに貼るようになって3年半。
で、この半年で観た本数を数えると、50本ありました。
例年にない “ 超高速 ” ペースですな。
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