痛快!2015年8月28日

最近観た『ビッグゲーム』。
物凄くスカッとさせてくれる作品でした。

フィンランドのラップランド地方で撃墜されたエアフォースワン(アメリカ大統領専用機)から脱出した大統領を、地元の狩猟民族の少年ハンターが救出するというストーリー。
大統領を演じるのは、『スター・ウォーズ』シリーズのエピソード1~3で、偉大なるジェダイ・マスター役でマスター・ヨーダと共演したサミュエル・L.ジャクソン。
と書くと、ハリウッドの大作かと思われますが、フィンランド人が監督する、フィンランド・イギリス・ドイツの合作映画なのです。
映画を観れば、何となくそんな不思議な感じが伝わってきます。

この大統領、支持率は最低。
体力的にもヘロヘロ。
どうにも頼りないのです。

一方の少年ハンターは13歳。
大人になるための通過儀礼として、たった一人で「大きな獲物」を狩るため森にいたところ、エアフォースワンから脱出した大統領と出会います。
その彼もまた頼りないのです。

こんなにダメダメで、歳の差も、置かれた立場も全くかけ離れた二人が、力を合わせてテロリストの追っ手を逃れ、遂には倒してしまうという破天荒なストーリー。
でも、いいんです!
映画ですから。

少年ハンターが、大統領という「大きな獲物=ビッグ・ゲーム」を狩る、のではなく、米軍特殊部隊と父親たち部族の待つ場所へ無事連れ帰り、二人してどや顔で立つ姿の気持ち良さ!といったらありませんでした。