映画『聖の青春』を観る2016年12月13日
松山ケンイチさんの佇まい。
東出昌大さんの眼力。
将棋という、「知の格闘技」に命を賭ける男の物語。
凄かった。
私にとって印象深かったのは、
二人の対局シーンで、
会津若松・東山温泉の「向瀧」が撮影で使われていたこと。
「本物」にこだわった映画だと聞いていますから、
きっと実際の対局もここで行われていたのでしょう。
東日本大震災の数年前、
私も「全舷」で訪れたことがあります。
山の斜面に這うように建てられた旅館。
なぜか私たちの部屋は最上階。
木の階段を何度も行ったり来たりし、
1階の浴室に足を運んだことが思い出されました。
陽のあるうちに始まった対局が夕方に及び、
雪の積もった庭園の灯篭が灯されるシーンがあります。
私が行ったのも冬で、実際にこの目で見たことがありますが、
幻想的でとても美しかったのを覚えています。
村山聖さんの命の火が燃える様を表現したのでしょうか。