中国地方ぐるっと一周 その22016年12月7日

旅の二日目。
中国地方全域に渡って濃い霧に包まれました。

確か、大河ドラマ『毛利元就』の原作が『山霧』(永井路子著)だったと思います。
きっとタイトルからして、この地方の霧は珍しくなかったのではないでしょうか。

が、最近では霧は滅多にないとタクシーの運転手さんが言っていました。

湯田温泉駅を9:03に発車する特急「スーパーおき2号」で津和野へ向かいますが、
この濃霧のためにダイヤが乱れます。
と言っても3分程度。
津和野到着は9:57で、ダイヤは回復していました。

OB の O さんも M さんも津和野に来たことがあるそうですが、私は初めて。
幹事のわがままなスケジュール作りにより、
津和野で途中下車し、
約1時間散策することにしました。

《 静態保存されている D51。後ろが津和野駅 》

《 静態保存されている D51。後ろが津和野駅 》

10分も歩くと、武家屋敷跡が残っている「殿町」に着きます。

《 殿町の街並み 》

《 殿町の街並み 》

《 掘割には鯉が泳いでいます 》

《 掘割には鯉が泳いでいます 》

このような歴史的景観のすぐ横に、幼稚園がありました。

20161205津和野カトリック教会

写真は「津和野カトリック教会」。
どうやら教会が経営する幼稚園のようです。

お外遊びする子供たちの歓声が響き渡り、
何とも良い雰囲気なのです。

※※※

さて、「全舷」幹事の重要な役目に、
昼食をどうするかということがあります。
出たとこ勝負でもいいのですが、
それだと全く食べられないケースがあります。

今回がその好例。
この後、山口線の普通で益田まで出て、
そこから特急「スーパーまつかぜ」に乗って鳥取に向かうのですが、
事前の調査では、益田駅では駅弁を買うことができないようなのです。

ですので、津和野駅で買っておくほうが無難だろうなと判断。
時刻表にも、「津和野駅=かしわめし弁当」と書いてありますし。

ところが、です。
津和野到着時に駅弁販売所が開いていないのです。
10時前では確かにまだ開かないかも知れませんが、
一抹の不安がよぎります。

散策を終え、駅に戻ってきたのが11時。
販売所が営業していたのでホッとします。

駅弁は「幕ノ内」「山菜」「かしわめし」の三つ。
販売所のおばちゃんに「山菜一つと、かしわめし二つ」と注文すると、
「今から10分で山菜なんて無理です!」
と、えらいテンパりよう。

私たちは11:10発の益田行き普通列車に乗ろうとしているのです。

「じゃあ、かしわめし三つで」
と言うと、
慌てて電話しはじめ、
「今から10分以内に、かしわめし弁当三つ持ってきてくれる?大丈夫?」
とわめくのです。
どうやらここにはなく、
製造所から持って来させようとしているようです。

おそらく需要が少ないんでしょうな。
事前に頼んでおかないといけなかったんでしょう。
とても想像がつきませんでした。

次におばちゃんが言うには、
「とにかく、出といて」
はあっ?出るって、どこへ?
よく聞くと、ホームへ出て待っておいてくれということ。
弁当が届き次第、ホームまで届けてくれるというのです。

こんな遣り取りをしている間に、益田行き普通が入線。
おばちゃんの言葉に従い、跨線橋を渡り、改札向かいのホームで待ちます。
すると、11:06、おばちゃんが脱兎の如く改札を抜け、
階段を走り登ってきます。
私も迎えに階段を登り、
跨線橋の上で無事に弁当を受け取ることができました。

おばちゃん、力の限りを尽くしてくれて、ホント、ありがとうございました。

そして、苦労の末ゲットした、かしわめし弁当がこれ。

20161205津和野駅で買ったかしわめし弁当の中身

鶏そぼろと錦糸卵、それに海苔の載った美味しいお弁当。
ビールとともにゆっくり味わいました。