2017年07月
再び捨象2017年7月15日
7月14日(金)は、
E♭クラリネット × 1
B♭クラリネット × 7
アルト・サックス × 2
テナー・サックス × 1
トランペット × 5
ホルン × 2
トロンボーン × 2
ユーフォニアム × 2
そして私の計23人で合奏を行いました。
先週、仕事の都合で参加できなかった私にとって、
夏の練習曲『フェスティヴァル・ヴァリエーションズ』の初合奏です。
もともと私が買った楽譜ですし、
他の楽団に所属していた時に弾いたことがありますし、
なにより、
この曲が発表されて吹奏楽界の何かが弾けた感がある曲です。
ちょいと楽しみです。
ただし、取り組み方はじっくりと。
『 GR 』でそうしたように、
テンポ変化を捨象して、
とにかく楽譜情報の読み取りに専念しました。
それがある程度浸透したと感じてから、
テンポを変えることに取り組んでみたいと思います。
じわじわやっていきます。
集中2017年7月11日
今回の演奏会は、
集中力が高かったからか、
あたふたすることがありませんでした。
それが特に表れたのが足元。
腰から下がほぼ動かずに立っていられたと思います。
落ち着かないときって、
意味もなく足がバタついてしまうのです。
酷い場合は、
足に力が入り過ぎて、
つります。
奏者の皆さんにも、
それぞれに集中できたときの「型」みたいなものがあるのではないでしょうか。
それが私にとっては足元の固定でした。
演奏会の配置を考えるのも指揮者の仕事の一つ。
長年の経験から、サックスとホルンが隣同士となる形がナイス。
第1列は、
ピッコロ、フルート、オーボエの6人。
第2列は、
アルト・サックスが3人。
ホルンの前列が3人。
(ホルンは2列になり、もう1列後ろに3人)
この6人に横に並んでもらおうと考えました。
第2列はさらに、
ファーストとセカンドの B♭クラリネットが8人。
計14人に座ってもらうつもりでした。
が、11人が精一杯でした。
結局、ホルンにはもう1列下がってもらい、
第3列(と第4列)に配してもらいました。
サックスとホルンがお隣さんとはなれなくなりました。
が、それ程遠くになった訳でもなかったので、
なんとか許容範囲に収まったかなと思います。
合わせて12人の B♭クラリネットの皆さんに、
昔懐かしい3列並びになってもらおうかとも考えました。
そうすればファースト・B♭クラリネットだけが2列目にくるので、
アルト・サックスとホルンが横並びになることができます。
けれども、3列の B♭クラリネット群が、
今度は夥しい楽器群を並べるパーカッションのエリアを圧迫することになってしまいます。
こういう事情を配慮して、
パーカッションの使用楽器を少なくするような選曲にはきっとならないでしょうから、
やはり B♭クラリネットの3列化にも無理がある。
次にパーカッションを雛壇に上げる算段はないものかと考えてみます。
今度はトロンボーンの場所が圧迫されます。
以前のようにトランペットとトロンボーンに横並びになってもらおうかとも考えましたが、
無茶苦茶狭苦しいでしょう。
ボチボチ雛壇なしでの配置図を考えてもいい時期に来たのでしょうか。
ここ何年も、スコアを見ずに本番の指揮をしてきました。
が、今年は指揮者用譜面台を据え付けてもらい、
スコアを目の前に置いて指揮しました。
岩城宏之さんの『楽譜の風景』を読んだ影響が大きかったと思います。
スコアを目に焼き付ける「フォト・コピー」の僅かなズレによる、
『春の祭典』での振り間違いの話などを読んでいると、
無理をして暗譜振りするより、
スコアを置いて指揮したほうが安全だと思ったのです。
ただし、暗譜していなかった訳ではないんです。
頭の中で楽曲を鳴らす、
いわゆる「鼻歌トレーニング」は何度も何度もやってきました。
今回、自分に課した「鼻歌トレーニング」は、
例年になく厳しいものでした。
これまでは、例えば電車の中で眼を瞑りながら「鼻歌トレーニング」していて、
眠たくなったら寝落ちしても構わないことにしていたのです。
が、今回は、眠たくても眠らないで曲の最後まで歌い切るようにしました。
暑い季節の、昼下がりの演奏会です。
本番中であっても意識を失いかけることがあるのです。
後で思うと、
あの曲のあの場面、
どう振っていたのか思い出せないこともあるくらいです。
もちろん、本番当日にそんな体調とならないように調整しておくのが一番ですが、
万が一、眠くても振ることができるような練習が必要だと思ったのです。
通し稽古での暗譜振りも何度も試しました。
大丈夫だという感触は得ていました。
が、万万が一の事故を避けるため、
本番では指揮者用譜面台にスコアを置いて指揮しました。
ところが、スコアを覚えているのが基本なので、
スコアを置いたまま、
ほぼ見ません。
見ないまま、頁だけめくっていきます。
ちょっと不安な箇所に来たのでスコアに目を落としてみようとすると、
全然違う頁が開いているのです。
暗譜振りの稽古には気を配りましたが、
スコアを置いて、
でもスコアは見ずにめくりながらの稽古。
こいつも大切だと痛感しました。
※※※
久しぶりに指揮者用譜面台を設置してみていいなと思ったのが、
タクトを置いておけること。
『キャリオカ2』の ミスター K のテューバ・ソロ、
とんでもなく凄かったでしょ。
演奏後、自然と握手したくなりますわな。
これまでだと、タクトをポケットに突っ込んでいたんですが、
指揮者用譜面台に置いた方がスマートですな。
アンコールで着替えの演出をすることになっていたんですが、
指揮者用譜面台がなければタクトを持って舞台袖に下がらないといけないので、
秒単位で忙しい着替えの邪魔になるんですな。
7月7日(金)。
私は久しぶりの日勤でした。
ここ数か月、木曜日に泊まって金曜日に明けるという夜勤を繰り返してきました。
夜勤をしなくてもよい立場になっていたのに、
依願退職した人がいたために、
そこをカバーする夜勤に就かざるを得なくなっていたのです。
7月になって人事異動による人員補充がなされたのでホッと一息。
久々に木曜日・金曜日ともに日勤となったのです。
とは言え、転入者が独り立ちするまでの研修期間は、
やはり何度も夜勤のカバーが必要なんですが。
夜勤明けで睡眠不足でしたが、
何とかかんとか参加できていた金曜日の合奏。
ところが久々の日勤となった7月7日は、
諸々の社会情勢に巻き込まれ、
スタジオに駆けつけることができませんでした。
夏の練習曲、
クロード・スミス作曲の『フェスティヴァル・ヴァリエーションズ』の初合わせだったにもかかわらず。
さて、夏の練習曲の選曲は、
せせらぎコンサートの選曲と違い、
私の専権事項となっております。
この曲を選んだ理由の一つ目は、
人気曲であるにもかかわらず、
あまりにも難しくてせせらぎコンサート用に選曲される可能性が低いので、
次回の選曲が決まらないこの時期に経験してみようと思ったから。
若い頃の私が買っておいた楽譜を、
楽団に寄付してあるので、
すぐ取り掛かることができる曲なのです。
二つ目の理由。
実はこれが私の中では大きいのですが、
3から2(または4)への切り替え、
逆に、
2(または4)から3への切り替えの練習にいいと思ったのです。
4分音符をベースとした音楽では、
8分音符は1/2の半拍だし、
16分音符は1/4拍。
8分音符をベースとしていると、
8分音符3つをまとめて1拍とするケースが多く、
8分音符は1/3拍として扱われます。
『フェスティヴァル・ヴァリエーションズ』では、
ベースとなる音符が4分音符から8分音符へ、
またその逆で8分音符から4分音符に切り替わる場面が何度も出てきて、
1拍をどう分割するのかの感覚を養うのに持ってこいだと思うのです。
持ってこいですが、難しい。
コンサートマスターがすべての面倒をみてくれた7月7日(金)。
フルート × 4
クラリネット × 8
サックス × 2
トランペット × 4
ホルン × 3
トロンボーン × 3
ユーフォニアム × 1
の計25人で合奏していただいたと報告を受けております。
トップページの写真を見ていただきますと、
私だけがスカーフを巻いていません。
巻かなかったんではないんですよ。
巻こうにも、スカーフがなかったんです。
例年、第2部では特製の T シャツを着ます。
本番当日のゲネプロ開始までに各パート毎に配布されます。
持って来てくれるのか、
取りに行かないといけないのかよく分かっていないのですが、
私の場合はありがたいことに楽屋に届けてくれるのです。
指揮者用として持って来てくれるのか、
その日だけ特別にどこかのパートに組み入れられ、
そのパートの係りの人が持って来てくれるのか、
その辺りのことは分かっていません。
兎にも角にも持って来てくれるのです。
なので、T シャツを着るのではなく、
真っ赤なスカーフを巻くことになっていた今回も、
持って来てくれるのを待ってればいいんだと思っていました。
でも、誰も届けてくれないので、
スカーフなしで第2部を務めました。
上着(ブレザー)を着ていたので、
スカーフなしでもいいのかなと思いつつ。
そう言えば、楽員の皆さんが貰っているらしいプログラムも、
私には回ってきませんでした。
そんな訳で、受付の様子を見に行った際、
洒落で「どうぞどうぞ」と渡してくれたプログラムを貰いました。
アンケート記入用のゴルフ鉛筆は返しましたが。
指揮者をさせていただいておりますと、
有難いことにスポットライトを浴びます。
比喩的にだけではなく、物理的にも。
物凄く眩しいので、視力を奪われます。
光の中からは何も見えなくなるのです。
客席の様子が全く分かりません。
挨拶が終わると楽団の方を向く、
つまりお客さんにはおしりを向けてしまうので、
お客さんがどれくらい客席を埋めてくださっているのか分からないまま、
本番の指揮に突入することになります。
もちろん拍手の音は耳にしているので、
盛況か、寂しいのかは、何となく分かります。
が、視覚的には殆ど見えていません。
本番の緊張感はあります。
が、お客さんの姿が見えていないおかげか、
ほぼ平常心で音楽を進めていくことができます。
かつて奏者だったときは、
ずっとお客さんの顔が見える中で演奏していて、
緊張しっぱなしでした。
背中にお客さんを抱えている責任感がなくもないのですが、
やはり「見えていない」ことはプレッシャーから解放させてくれます。
ただ、スポットライトにはずっと違和感を覚えています。
指揮者が挨拶するたびにスポットライトを当てる演奏会、
私は殆ど見たことがありません。
照明の明暗があって指揮者の挨拶が分かりにくい第2部でならまだ分かりますが、
ステージが全照状態である第1部でのスポットライトは必要でしょうか?
指揮者が挨拶する様子はスポットライトがなくても分かると思うのですが。
さらに言えば、ソリストへのスポットライトも必要でしょうか?
1曲演奏したあとは、
第1部であれ第2部であれ、
だいたい全照になっていると思われます。
さあ、立って挨拶しましょうとなったソリストが、
スポットライトがなければ客席から分からないでしょうか?
午前9時に会館に入ってしまうと、
意外と外の様子が分かりません。
受付担当の方が、
外で並んでくれている方々が暑くて大変なので、
開場を早めることにされました。
私も少しだけ受付の様子を見に行かせてもらいましたが、
外は大変な暑さでした。
第1部と第2部との間の休憩時間。
楽屋の窓に雨が打ち付けています。
いつ頃から降り始めたのでしょうか。
昨日は猛烈に暑く、
かつ、
足元の悪い中、
多くの皆さんに来ていただきました。
本当にありがとうございました。
本番中の裏話など、
追々書いていこうかと思っています。
皆さん、いかがお目覚めでしょうか?
こればっかりはどうしようもないのですが、
やっぱり気になるのがお天気。
雨が降らないといいんですが。
まぁ、そればかり考えていてもどうしようもありません。
とにかく落ち着いて練習してきたことが出せればいいなと思います。
まずは楽器運搬からスタートします。
本番二日前の6月30日(金)は、
ピッコロ × 1
フルート × 3
バスーン × 1(エキストラ)
B♭クラリネット × 11
アルト・サックス × 2
テナー・サックス × 1
トランペット × 9
ホルン × 4
トロンボーン × 3
ユーフォニアム × 2
パーカッション × 5(エキストラ2含む)
そして私の計43人で合奏を行いました。
例年、本番二日前に当たる金曜日を、
どうしようか頭をひねります。
本番当日のゲネプロの時間の都合上、
第1部ができない可能性があります。
なので本番二日前の金曜日は、
第1部だけに絞り込んだ年もあります。
が、ここ数年、ゲネプロで第1部ができなかったことはありません。
なんとかできてます。
ならばやっぱり本番二日前は第1部に限らず、
全曲やっておいたほうが楽員諸氏にとっていいのではないか?
という訳で、全曲を時間内に押し込みました。
あとは当日です。
※※※
本番前日の7月1日(土)。
本番前日の全体練習を行う楽団もあるでしょうが、
せせらぎはしません。
個人レベルで、あるいはパートで集まって、
最後の追い込みをやってる楽員もいてはることでしょう。
私は持ち物準備以外、何もしていません。
昼寝して過ごしました。
横になりながらの鼻歌トレーニングさえもしていません。
完全休養にしました。
直前の夜勤の疲れをとるためでもありますが、
何より、前日をゆっくり過ごすことにしました。
当日に疲れが残っていては元も子もありませんから。
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