静寂2018年10月4日

鉄道繋がりでもう一つ。

会社には10時に出ればよい。
この時間、電車は割と空いているが、
通勤の人ばかりじゃなくて遊びに行くと思われる人も混じり出す時間帯なので、
車内は何となくザワザワしている。

このところ、1時間ほど早めに出ないとマズい日が続いた。
電車は混んでいる。
始発なので、有難いことに座ることはできる。

車内の様子がいつもと違う。
静かなのだ。
時おりメールの着信音が鳴ったり、
咳払いが聞こえたりはするが、
話し声が全くしない。
聞こえてくるのは電車の走行音だけだ。

誰も話していないということは、
一人ひとりが「個」ということだろう。
感じようによっては寂しい状況かも知れない。
が、私はとても心地よく感じた。

予告篇も終わっていよいよ映画が始まる直前の、
照明が落ちて暗闇が訪れる瞬間。
それまでおしゃべりしていた人も、
不思議と口をつぐんでしまう、
あの瞬間の静寂に繋がる感じがする。