GERSHWIN PLAYS GERSHWIN2012年6月27日

興味があるので買うだけ買って、
でも聴かずに15年もほったらかしになっていた貴重なCDを発見!
ジョージ・ガーシュウィン(1898-1937)自身の演奏する
『ラプソディ・イン・ブルー』のCDなのです。

『ラプソディ・イン・ブルー』とは、
20世紀初頭、ジャズとクラシックを融合させた、
いわゆる“シンフォニック・ジャズ”の最初の曲として有名です。
作曲はもちろんガーシュウィンですが、編曲はグローフェ。
(このグローフェさん、『組曲グランド・キャニオン』の作曲者として有名。
小学校だか中学校の音楽の授業で習った記憶があります)
ピアノ&管弦楽の『ラプソディ・イン・ブルー』が有名ですが、
実はこれ、第2の編曲でして、
第1の編曲はピアノ&ジャズバンドだったのです。
私がほったらかしにしていたのは、このジャズバンド版なのです。

録音は1976年。
えっ、そんなん不可能ですやん。
そう、ナマ演奏は不可能ですが、
自動ピアノにかけるためのピアノ・ロールが残っていたそうです。

ガーシュウィン自身が弾いたものを記録したピアノ・ロール(1925年製)、
コロンビア・ジャズバンドのバック、
そしてマイケル・ティルソン・トーマスの指揮による『ラプソディ・イン・ブルー』。
ナマ演奏ではないので微妙なズレを感じるところもありますが、
演奏者(ガーシュウィンも、ジャズバンドも)の才気ほとばしる演奏だと思いました。
切れ味、鋭い!