過程と結果2013年1月11日

練習を進めていく「過程」が大切か、
本番での「結果」が大切か。
よく議論になりますが、
アマチュアであってもプロであっても、
「過程」が大切であるというのが私の意見です。

ただし、練習すればそれでいい、とは思いません。
工夫が必要だと考えています。

例えば、とても高い音を一発だけ当てなければならない場面があったとしましょう。
そのまんまの音型をただただ練習して、的中確率が5割。
これでは、いい過程を踏んだとはいえないと思います。

オクターヴ下の比較的発音しやすい音を当ててみる、
そこから少しずつ当てる音を高くしてみる、
つまり音階練習をする、
分散和音の練習をする。
一例ですが、こういった過程が必要だと思います。

あるいは、どうしても引っ掛かってしまうフレーズがあるとします。
途中でうまくいっていない箇所があるのに、
そこを修正せず、
ただひたすら数だけこなす。
これでは引っ掛かったままです。

引っ掛かる2~3個の音符だけを抜き出す、
フレーズを覚えておいて楽器を組み立てなくてもイメージ・トレーニングする。
工夫をすれば少しずつでも演奏が美しくなっていく筈です。

それだけやっても本番で音をはずすことはあります。
でも、裏付けのある音は、
結果が悪くても、
良い結果なのです。