音そのものの美しさ2010年2月11日
1/31(日)、府民ホール・アルティにギター・マンドリン合奏を聴きに行きました。
コントラバス弾きの勤務先の先輩が、賛助出演されるからです。
管楽合奏どっぷりの私ですが、以外と「ギタマン」が好きです。
特にギターの音色が好きです。
音そのものの美しさに惹かれるからでしょう。
2年前には映画『奇跡のシンフォニー』に魅せられましたが、
ギター・サウンドが中心にあったことと無縁ではありますまい。
このコンサートには、何と福田進一さんがゲスト出演されました!
テクニックもさることながら、変幻自在な表情・音色は圧巻でありました!
そこに福田進一さんがいる!
立居振る舞いだけでもすごいオーラを放っておられました!
さて、せせらぎの合奏風景に話を移しましょう。
2/5(金)に続いて、今週は2/7(日)に右京ふれあい文化会館での合奏でした。
話の中心を日曜日に置きたいと思います。
まず、『YOUNG MAN -YMCA-』に取り組みました。
4分音符=72からスタートし、最終的には120くらいまで行けたと思います。
音の尻を上向けにスライドさせていく音型(Fの3小節目)や、
ターン奏法(Lの4小節目)の打合せもできました。
習熟はこれからです。
ラスト3小節のホルンのグリッサンドは、敢えてF管の第2バルブのみで行うもの。
これも打合せできました。
全合奏的に見れば、この曲はここ2~3回でかなりレベルアップしたと思います。
次に『交響的序曲』。
まずはテンポの速い箇所を抜き出し、『YOUNG MAN -YMCA-』同様、
4分音符=72からスタートし、最終的には120くらいまでテンポアップを図りました。
自然と演出上の工夫も見え始めました。
というのは、32番の8小節目にリタルダンドはなく、
9小節目でいきなりテンポダウンするように書いてあるのですが、
どうも不自然です。
プレイヤーの皆さんも、なんだかしっくり来ない様子なので、
リタルダンドすることにしました。
この曲を合奏しながら特筆すべきだと思ったのは、
練習番号4Aからのホルンの刻みの美しさです。
稀に音が外れて和音が崩れることもありますが、
かなりの精度で美しい和音、美しいリズムをキープされていました。
「音そのものの美しさ」あればこその賜物だと思います。
もう一曲は『ぐるりよざ』です。
時間切れのため第1楽章のみ、しかも本来テンポの速い箇所のみを、
やはり4分音符=72からスタートし、最終的には120くらいまで取り組みました。
かなり疲労が蓄積している状態なのに、よく頑張ってもらいました。
と同時に、私としては、もっと楽なメニューを考えるべきだろうとも思いました。
今後の課題とさせてください。
『YOUNG MAN -YMCA-』『交響的序曲』『ぐるりよざ』だけでなく、
まずは音の移り変わりに自信をつけてもらう練習を進めていこうかと思います。
具体的には、ハイ・テンポな箇所を抜き出して丁寧にさらっていくことかな、と。
私自身の高校時代の実感ですが、
音そのものの美しさを磨いていると、音の移り変わりがスムーズになっていきました。
逆もまた然りで、音の移り変わり(金管の場合はリップ・スラー)を磨いていると、
音色が美しくなっていきました。
根幹には、「やわらかさ」というものがあるような気がします。
あらゆる意味で。