映画『天の茶助』を観る2015年7月20日
予告篇を観ながら「この映画、こけるやろなぁ」と思わせるものがあります。
上映が始まると、案の定、客足が伸びない。
二週目には上映回数が減らされ、シネコンならば小さなシアターに変更される。
そしていつの間にか終わっている。
『天の茶助』がまさにこのパターンだったように思われます。
いつの間にか一日一回に減っており、最終週に突入していました。
予告篇を観ながら「この映画、こけるやろなぁ」と、確かに思いました。
と同時に、不思議と惹きつけられる感じがあったのです。
俳優・松山ケンイチの魅力が大きいのかな。
興行的にはこけるかも知れないけど、誰が何と言っても俺は観る、と決めていた一本。
『HERO』とか『ターミネーター』とか『バケモノの子』とか、いっぱい動員してそうなシアターを横目に、土曜日の18:45、私を含めて5人しか入場していない『天の茶助』を観てきました。
不思議な世界観でした。
真っ暗になってしばらくしてから本編が始まり、エンドロールが流れきって明るくなるまで、映画っていうのは異世界に連れていってくれるように思うのですが、その感がより強い作品だったと思います。
やっぱり観てよかったと思いました。
映画館から出たあと、その映画の影響を強く受けて歩くものです。
この日はいつもよりスピードアップしている自分がいました。