基礎2015年11月22日

11月20日(金)は …

フルート × 3
B♭クラリネット × 5
ソプラノ・サックス × 1
アルト・サックス × 1
バリトン・サックス × 1
コルネット × 1
トランペット × 2
ホルン × 6(全員集合!)
トロンボーン × 3
ユーフォニアム × 1
テューバ × 1
パーカッション × 3

そして私の計29人で合奏を行いました。

『序曲1812年』の “ 難所 ” を越えて終止線に到達することができれば、一旦締めくくろうと思っていました。
そのためには、あと数週間かかるだろうと計算していたのですが、ナント、この日に到達しました。
ですので、11月27日からは新譜に取り掛かることにしましょう。

※※※

あまり個人を褒めると、褒められなかった人は気ぃ悪いかも知れません。
が、とても素晴らしかったので、黙っていることができません。

2nd. B♭クラリネットを担当する Y.S.(旧姓で書くと G.S. )さん、よく頑張りました。
音がしっかり当たっていたし、何より、クラリネットの音色が良くなりました。
しっかり準備して合奏に臨んでくれたのがよく分かりました。
ありがとう。

※※※

『序曲1812年』は聴くには心地よいですな。
楽曲の主題もナポレオン率いるフランス軍に対する帝政ロシアの勝利、と実に分かりやすい。
(フランスでこの曲は演奏されないそうです。今でもでしょうか?)

が、演奏するのは大変。
調が難しく、臨時記号も頻発するので、まずは音を当てることが困難。

ただし、落ち着いてよく読んでみると、基本となる調があり、臨時記号を付すことで「一時的に違う調」に移行する。
その「一時的に違う調」はどこからどこまでなのかを解読すると、困難さは少し減るのでは。
あとは普段からやっている12音階のどれかを当て嵌めれば何とかなる筈です。

音階的な音の移り変わりに加え、音の跳躍もかなり難しい。
が、これも基本となる調の中での飛び方なのか、「一時的に違う調」の中での飛び方なのか、よく読めば見えてきます。
12調の分散和音も重要です。

管弦楽からの編曲で、しかも19世紀の音楽ということで、出番の多い少ないが極端に分かれます。
じゃあ、出番の少ない人の重要度が低いかというと、そんなことは全くありません。
重要な一発のために延々と待つのも仕事。

ただ、私たちはこの手の曲に慣れていないのです。
それでも、集中力を切らさずスタンバイするという練習もしておかなくてはなりません。
間違いなく、本番の舞台上で「待つ」、という場面に遭遇しますから。

なんだか、『序曲1812年』に、演奏者としての基礎を大切にするよう教えられているような気がします。