ヴィヴァルディ2015年11月27日
映画を観ている最中に隣近所でヒソヒソ話されて気になったという経験がないでしょうか。
もちろん、大声でしゃべられるのはかないません。
当然です。
が、小声っていうのも集中力が切れて嫌なものです。
職場でシニア・スタッフに働き始めてもらってから一年。
もともとは今の部署にいた方ですが、長年、事業畑で働いてこられた方です。
定年退職後に元の職場に戻ってきた形ですが、十数年の間でシステムが大きく変わり、仕事に慣れていただくのにかなり苦労されたことと思います。
そのシニア・スタッフの先輩は、デスクに置いた小さなスピーカーから音楽を流しながら仕事をされます。
うす~い音量なので、通常は殆ど気になりません。
なぜか急に職場が静寂に包まれることがあります。
合奏前の自由時間に、突然、誰も音を出さない瞬間が訪れるように。
そうすると気になって気になってしようがないのです。
耳が音楽を求めているからでしょうか。
「 世界野球プレミア12 」 の準備でヘトヘトになっていたある日のこと。
仕事が一段落して一息ついたとき、先輩のデスクから、期せずしてヴィヴァルディの『四季』が聴こえてきました。
張り詰めていた気持ちがすーっと緩みました。
ありきたりですが、音楽の力を感じた瞬間でした。