寅さん2016年1月2日
京都シネマは大晦日と元日はお休み。
1月2日がファースト・デイとなります。
京都シネマでは「京都シネマ名画リレー」と称してリバイバル企画をやっているのですが、新年初っ端は「正月と言えば寅さんじゃろ!」ということで、第13作『男はつらいよ寅次郎恋やつれ』がかかりました。
第9作『男はつらいよ柴又慕情』に続く、マドンナ・吉永小百合さんの出演作品。
おそらく、『母と暮せば』に引っ掛けての上映だとは思いますが、ナイスな選択だと思います。
わたくし、全48作を順番に観るのは2往復したと記憶しております。
それ以外に、テレビで観たり、リバイバルがあれば出掛けて行ったりで、作品によっては5回以上観たものもあると思います。
『寅次郎恋やつれ』もかなり観たほうで、ストーリーはくまなく覚えています。
が、やっぱりリバイバルとなると体がムズムズするのですな。
しかも「お正月映画」の扱いでしょ。
懐かしいなァ(と言っても、ロードショー時に観たことないんですが … )
わたくし、京都シネマ初日となる1月2日、朝イチ(10:10)の上映目指し、出掛けました。
きっと映画好きの人が並んでいるに違いないと思い、9時過ぎには劇場入口に着きました。
何と、私が先頭でした。
ちょいと早過ぎたかな、と思っていたら、すぐに人が並んでいきます。
タッチの差だったんですな。
別に一番になりたかった訳じゃなく、今でも自由席制の京都シネマは早めに行って席を確保しなきゃならないというだけなんですけど、やっぱりちょっと嬉しいもんです、一番って。
9:50開場という看板が出ていましたが、9:35には開けてくれました。
待ち時間がちょっと長いけれども、これから寅さんに会えるんだから、そんなのちっちゃなことです。
10:10、フィルム傷のある暖かい映像が流れ始めました。
ああ、久しぶりにこの世界に浸っているんだな、そう思うだけで満ち足りた気持ち。
今、こんだけ笑わせてくれて、泣かせる映画、ないよな。
寅さんて、滅茶苦茶やけれど、肝腎なところで人の心が分かるんやな。
とらやの人たちも。
わたくし、旅に出たくなってしまいました。