目撃! しかし …2016年3月9日

就職以来、約25年。
大阪への通勤で使う阪急京都線の沿線風景を眺め続けてきました。

今、淡路駅とその周辺の線路の高架化工事が大規模に進められています。
完成にはまだ数年かかると思われます。
一体、どんな姿に変わるのでしょうか。

新駅もできました。

摂津市駅。
正直申し上げて、今のところ全く縁がありません。

西山天王山駅。
この駅から天王山登山に向かったり、古墳散策に出掛けたり。
いい駅ができました。

そして、洛西口駅。
思えば、この駅の周辺が、25年間で一番変わったと思います。
田園地帯だったところに、マンション、ショッピングモール、学校、企業 …
いろんなものが林立しました。
特に JR 桂川駅との間のエリアの開発が顕著なのでは。

最初、地面に設置された洛西口駅ですが、程なくして高架となりました。
桂高校の北西角、山陰街道と阪急が交差する踏切。
「開かずの踏切」という程ではないと思いますが、よく渋滞します。
おそらく、その解消のために、阪急京都線の桂駅・東向日駅間の高架化が計画されたのでしょう。
その途中にある洛西口駅も当然、高架となる訳です。

と言っても、すぐに高架にできる訳ではありません。
正規の線路の横に暫定の線路を敷き、暫定の駅を作る。
正規の線路と駅を撤去し、高架線と駅を作る。
暫定の線路と駅を撤去する。
運行を続けながらの工事、大変です。

高架の運用は、まず、大阪から京都へ向かう線でのみスタートしました。
どれくらい前だったか忘れましたが …
東向日を出てしばらくすると、「おっ、坂道を登っているな」というのを感じます。
水平になったかと思うとすぐ、洛西口。
山陰街道を越えるか越えないかという所から下りはじめ、地上駅の桂へ。
今では全列車が停車する桂。
この下り坂では強烈なブレーキングが必要です。
下り坂から駅まで、あまり距離がないからです。
先頭車両に乗っていると、ブレーキと、まだ下り坂の途中にいる後方車両の圧力とを感じます。
「 G 」を感じて面白いのですが、ブレーキのためには良くないのではないかと心配にもなります。

大阪方面へ向かう線の運用は、なかなか始まりませんでした。
朝の通勤時、桂を出た特急が高架に登るのはいつだろう?
きっといい眺めだろうなぁ~
それが楽しみで、桂からしばらくの間は必ず車窓に釘付けでした。

3月7日(月)。
いつもと変わらぬ通勤。
いつものようにスコアを膝に置いて読んでいました。
違うのは、この日から『ミシェル・ルグランの世界』のスコアを読み始めたこと。
今回の演奏会で取り組む楽曲のうちでも特に難しい。
つい、見入ってしまいました。

ふと気が付くと、特急列車は高架を登り切って洛西口を通過しているところでした。
しまった、初日なのに、その瞬間を見逃してしまった!

もしかすると、大阪方面行きの高架初日は、土日だったかも知れません。
が、そんなことはいいんです。
自分が初めて通る時を、ちゃんと体感したかったんです。

それなりの鉄道好きであるにもかかわらず、やってしまいました …