『ぼくのおじさん』を観る2016年11月21日
ぼちぼち今年の映画ベストテンを選ぶ時期がやってまいりました。
いや、誰にもそんな仕事頼まれてないし、
そもそもベストテンを選ぶ必要ないし。
だけど、やりたいんですな。
今年の映画ライフを振り返りたいのです。
力のある映画が2つ、既に頭に浮かんでいます。
『怒り』と『少女』です。
しかし、同率2位って感じで、
トップに選ぶかというと、
そうじゃないなと思えるのです。
そしたら、先日観た1本が、
私の中でトップに躍り出たのです。
それが『ぼくのおじさん』。
もう、たまらん、最高でした!
原作は北杜夫さんの同名小説。
私のお気に入りの作家で、
殆どの作品を大学卒業までに読みました。
『ぼくのおじさん』も本棚にちゃんとありました。
けれど、読んだ記憶はどこかへ。。。
北杜夫さんにはまったのは小学生のとき。
友だちに「これ、面白いよ」と勧めれて借りたのが『船乗りクプクプの冒険』。
あまりの面白さに、自分で買ってもう一回読んだくらい。
「プクプク」じゃなくて、
「クプクプ」で合ってるんですよ。
映画で「おじさん」を演じているのは松田龍平さん。
『まほろ駅前』シリーズとか『探偵は BAR にいる』シリーズとか『舟を編む』も良かったけど、
『ぼくのおじさん』が最高じゃないかな。
(そう言えば、『殿、利息でござる』にも出てはったな。
今年のベストワン、これやと思ってた時期もあったな。
悩ましいな … )
泣くような映画じゃないんだけど、
エンドロールの途中で涙が溢れてきて。
なんでやろかと考えていたんですが、
きっと懐かしくなったんだと思います。
まるで寅さんに再会したみたいだったから。