テンポ設定と音の長さ2021年9月4日

9月3日(金)は、

E♭クラリネット × 1
B♭クラリネット × 3
バス・クラリネット × 1
トランペット × 1
ホルン × 1
ユーフォニアム × 1
テューバ × 2

そして私の計11人で合奏しました。
B♭クラリネットとテューバの見学の方、
それぞれお一人ずつも含みます。

ジャンニーニの『交響曲第3番』、
その第4楽章の3回目の練習。

楽章のアタマに
「アレグロ・コン・ブリオ 四分音符=約178」
という指定があります。

が、
1回目の合奏では四分音符=72、
2回目の合奏では四分音符=80、
3回目のこの日は四分音符=88、96
をメトロノームで出し、
テンポが前滑りしないよう注意しながら練習しています。

まだまだゆっくりですが、
テンポアップしたときにその方がいい感じで聞こえると思い、
四分音符の音の尻の処理法に少しだけこだわってみました。

そろそろ、
テンポの変化も絡めつつ、
本来速い箇所のさらなるテンポアップにも挑戦してみようかと思っています。

ただし、
焦らず、
じっくりと。

ところで、
荷物が多いので最近は自家用車でスタジオ入りすることが多いのですが、
帰りの車中で NHK-FM の『ベスト・オブ・クラシック』をよく聴いています。

昨日はたまたま、
ショスタコーヴィチの『交響曲第5番』の第4楽章の途中からでした。

さあ、いよいよ終結部だと思って聴いていると、
物凄くゆっくりしたテンポ設定でした。

私たちが四分音符の尻を少し短くしてみようと練習していたのと対極で、
テンポを遅くとっている分、
四分音符はすべからくテヌートに近い感じ。

指揮者がテヌートを指示したというよりも、
テンポ設定を感じて、
奏者が自然と音価(音の長さ)を充分にとった演奏をしている、
と私は捉えました。

面白いなぁと思いました。

ちなみに、
このショスタコーヴィチの演奏は、
デンマーク国立交響楽団でした。