レシピ2014年4月15日
大阪の、職場の近所の馴染みの居酒屋での出来事。
そこは、カウンター数席と小上がりがちょこっとあるだけの、
個人経営の小さな居酒屋。
ここでしか飲むことのできない壱岐焼酎もそうなのですが、
大将の料理そのものが売りなのです。
最近、新しいアルバイトの女性が入りました。
お料理の勉強をしているということで、
ちょっと暇ができたら大将の料理法を盗もうと頑張っています。
二人のやり取りが面白いのです。
女性のほうは、例えば、
「ここで塩を何匙入れるのですか?」
と質問するんですが、
大将の答えは「このくらい」
女性のほうはちんぷんかんぷんで、
手帳にどうメモしたらいいか悩んでいるようです。
そう、大将の料理には最初からレシピがないのです。
「レシピなんかに頼って料理してて、レシピがなくなったらどうすんねん?」
っていうのが大将の師匠の教えだったそうで、
あらゆる料理の作り方が大将の頭と体にしみ込んでいるのです。
レシピがないのが不思議なくらいですが、
ホントにいつも同じ美味しさです。
※※※
こうしたらうまくいくというマニュアルに頼りたくなることが多いです。
が、本当に役立つのは自分で考えてやってみたことなんですな。
もちろん失敗も多いですが、
その中で覚えたことが後で役立つことが多いです。
大将の料理をいただきながら、
ふとそんなことを考えました。