2016年06月
先日の日曜練習で、クラリネットの N さんから、
「是非、スマート・コーヒーに行ってください!」
と勧められました。
「はあ?どこのスマート・コーヒーですか?」
「スマート・コーヒーって言ったら、寺町三条上がったところじゃないですか!」
「はあ、寺町三条上がるのスマート・コーヒー …って!あの Smart COFFEE ですか!?」
スマート・コーヒーと言われて Smart COFFEE が思い浮かばないなんて …
ほぼ毎日、寺町通りを歩いている私のボンヤリ度がバレる。。。
1932年創業。
老舗の純喫茶。
転勤族だった父が、御幸町三条にあった京都支局に勤めていた頃、よく通ったそうです。
転職して転勤がなくなり、京都に落ち着いたのは私が幼稚園に通いだした年。
小学生になってから何度か連れて行ってもらった Smart COFFEE 。
さすがにコーヒーではなく、オレンジ・ジュースか何かを飲んでいたと思いますが。
きっと、いろんなメディアで紹介されてきたのでしょう。
ここ数年、行列のできる喫茶店になってしまいました。
日本人、外国人を問わず、いつも多くの人が並んでいて、とても入れそうにない。
前は通るけれども、このお店でコーヒーをいただくことはないのだろうな、と思っていました。
が、N さんのお勧め、夜勤明けの疲れを癒したい気持ちが重なり、思い切って飛び込んでみたら、
なんとスンナリ席に着くことができました。
あの小宇宙を再び経験することができるとは思ってもいませんでした。
得難い経験でした。
人事異動することになった人が泊り勤務をしていた曜日のカバーに入ることにしました。
夜勤をするのは一年ぶりでしょうか。
単発での徹夜と違い、
レギュラーのシフトで夜勤を経験された方には分かってもらえると思うこと。
それは、自由になる日中がある反面、その揺り返しがあること。
夜勤というのは、夜勤前、夜勤明けに、開放的な時間を味わうことができます。
人が働いている時に好きなことができる。
なかなか味わうことのできない感覚です。
しかし、あまり野放図にやりたい放題すると、疲れが半端ない。
特に年齢を重ねてくると、なかなか疲れが抜けません。
やっぱり、人は夜寝るもんだと痛感させられます。
本番一週間前にこのようなシフトに入らざるを得なくなりました。
疲れを溜め込んでしまわないようにせんといけん。。。
2012年10月14日(日)、JR 長岡京駅前のバンビオ広場で、
「バンビオ LIVE! vol.2」を開催しました。
『 ALL ABOUT YOU 』はその際の演目の一つ。
T-スクエアの安藤まさひろさんの作曲。
それを当団のユーフォニアム奏者でありプロフェッショナルのエレクトーン・プレイヤー、
F.K. さんが編曲してくれたのです。
が、初演はもっと前。
1990年7月1日(日)、第4回せせらぎコンサートで。
当時は K.K. さんだった彼女の吹奏楽初編曲でした。
(当ホームページの「これまでの活動」より)
編曲に当たって、私が F.K. さんに出したリクエストは、
(1)原曲そのままにこだわらず、旋律の間を埋める対旋律も考えること
(2)吹奏楽でやりやすい調に改めること
でした。
(1)について見事に応えてくれたばかりか、
(2)を一歩推し進め、
(3)吹奏楽でやりやすい転調にすること
を実践してくれました。
というのは、『 ALL ABOUT YOU 』の原曲は途中で「半音」上の調に移ります。
が、半音上というのはかなり厄介。
いきなり♭が5個増える調なのです。
それを「1音」上に変えてくれたのです。
すると♯が2個増えるだけで済みます。
厳密には原曲とは違う動きとなりますが、実にスムーズな移り変わりなのです。
さすが!
お見事!
初演した1990年は私もまだ若く、というか勢いだけでやってる青二才。
楽譜の細かな手違いに気付いていませんでした。
22年経って再演することになり、改めて見直してみると、
アーティキュレーションの不揃い、ダイナミクスの不揃いなどが見つかってしまいました。
2012年の「バンビオ LIVE! vol.2」では、
原譜の各パート譜をコピーし、それに朱を入れて配りました。
本番はなんとかそれで乗り切りました。
ホントは、本番までに原譜を手直しし、それを配るつもりだったのです。
が、まずフルートの楽譜を手直ししてみて、とても間に合わないと思ったのです。
なので「朱入れ作戦」に切り替えたのです。
それから少しずつ少しずつ作業を進め、ようやく一週間前に完了しました。
なぜかピッコロの楽譜だけがなく、それをフルートの M さんに作ってもらいました。
これらを併せて、昨日の日曜練習時に、楽譜係に返却することができました。
4年弱かかったのですな。
長い旅路でありました。
本番一週間前の6月26日(日)は、
右京ふれあい文化会館の創造活動室をお借りして合奏を行いました。
フルート × 5
オーボエ × 1(賛助)
バスーン × 1(賛助)
B♭クラリネット × 11
バス・クラリネット × 1
アルト・サックス × 4
テナー・サックス × 1
バリトン・サックス × 1
トランペット × 6
ホルン × 4
トロンボーン × 6
ユーフォニアム × 3
テューバ × 2
パーカッション × 5(うち、賛助2)
そして私の計52人が集まりました。
司会をお願いしている休団中の F さんも参加してくださいました。
全曲さらって、全曲通す。
それが本日の課題。
素通しするところは素通しし、引っ掛かるところにはこだわる。
事ここに及べば、もはやそれしかないという状態。
こだわり過ぎて、稽古できなかったという曲があってはならないのが、この時期。
いつも皆さん、頑張っていますが、今日は特に頑張ってくれました。
あと一息、先を目指してみましょうか。
6月24日(金)は、
フルート × 4
オーボエ × 1(賛助)
バスーン × 1(賛助)
B♭クラリネット × 8
バス・クラリネット × 1
アルト・サックス × 4
テナー・サックス × 1
トランペット × 4
ホルン × 4
トロンボーン × 4
ユーフォニアム × 3
テューバ × 1
パーカッション × 5(うち賛助1)
そして私の計42人で合奏を行いました。
仕事が少し手間取り、合奏開始には間に合いませんでした。
(最初はコンサートマスター U 氏が進めておいてくれました)
私が指揮台に立った後からも続々とメンバーが加わっていきました。
金曜日の練習ではよくある光景です。
日曜日も途中参加の方はいらっしゃいますが、金曜ほどではありません。
となると、やっぱり落ち着いて合奏できるのは日曜日。
昨日も、最後まで息が合わないなぁと思いながら進めました。
かと言って、金曜日に意味がないとは思いません。
状態の悪い中でどこまでできるか、自分を試すいいチャンスなのでは?
本番の日に調子がいいとは限りませんから。
なかなか時間が合わずに後回しになっていた『殿、利息でござる!』を観てきました。
これぞ松竹映画!
こんなにも気持ちの良い映画、なかなかお目にかかれません。
お見事!
まず、ナレーションが良かった。
私、ナレーションを多用する映画、あまり好きではないのです。
が、この映画ではナレーションが効いていました。
というより、ナレーションがなければ分からないところが多々ありました。
濱田岳くんの力に負うところも大きいと思います。
そして、「人」ですな。
それぞれのキャラクターが、実は!?というところがあり、
いい意味で期待が裏切られて行きます。
原作は『無私の日本人』。
心の炎が人から人へ伝播していく様子に、観ている私も熱くなりました。
でも、ただ「無私」なだけじゃない。
功名心が覗く人もいるし、やっぱり儲けたいと思う人もいるし。
そんな人間臭さが滲んでいるのもイイなと思いました。
はい、今年上半期の、マイ・ベストとさせて頂きます。
映画を観たあと、いろんな感情が渦巻きます。
任侠映画を観たあと、自然と肩で風を切ってしまうという話などありますな。
自分ではそこまではナイと思うのですが、実は、無意識にそういうことがあるかも。
開映時間に合わせて映画館に行き、お金を払い、眠気を堪えて何としても観る。
映画鑑賞とは能動的な行動だと思います。
映画を観ると、一仕事終えたかのような達成感・充実感に包まれます。
『64(後編)』をレイトショーで観たあとも、確かに、その感覚はありました。
が、いつもと違い、後味の悪さを引きずり、なかなか眠ることができなかったのです。
『64(後編)』は、原作とは違う結末となっていました。
後味の悪さは、それが原因です。
原作と違う終わり方というのは、もちろん、アリです。
そのこと自体は構わないのです。
原作では、事件が解決しないまま終わります。
にもかかわらず、「希望」が感じられました。
それが映画には感じられなかった。
映画では、事件が解決します。
が、その過程が納得いかなかった。
だから、解決したのに気持ち悪さが残った。
皮肉ですな。
映画化するにあたり、やはり事件の解決というのが重要だったのかも知れません。
が、私個人といたしましては、グレーなままでよかったんじゃないかと思うのです。
いや、グレーだからこそ、想像の幅が広がる。
余韻がある。
それでいいのでは?
6月17日(金)は、
フルート × 4
バスーン × 1(賛助)
B♭クラリネット × 8
アルト・サックス × 4
テナー・サックス × 1
トランペット × 6
ホルン × 2
トロンボーン × 3
ユーフォニアム × 2
テューバ × 1
パーカッション × 3(うち、賛助1)
そして私の計36人で合奏を行いました。
せせらぎに限らず、一般人で構成するアマチュア楽団には、いろんな制約があります。
まず、週に一回の集合が基本であること。
楽団によれば週に二回も三回も集まるところがあるかも知れませんが、
仕事を抱えながらの活動としては無理があるのでは。
やはり週一が長続きするペースではないかと。
演奏会前も週二がいいと思います。
週三はきつい。
次に、全体が集合すれば合奏が基本であること。
個々の練習、セクションの練習は他の機会に何とかしておられることを前提とし、
やはり集合すれば合奏となります。
何せ、一部屋しか借りることができませんから。
休憩時間に個人やセクションの練習をしてもらうのは大歓迎ですが。
また、合奏の実働時間は短い。
レギュラーの金曜練習だと、仕事が終わってから駆けつける人が殆ど。
実質1時間ちょいくらいでしょうか。
でもまあ、考えてみればどんな世界にも制約はあるものです。
その中でできることを考えないとしようがない。
短い合奏時間ではありますが、これまでそれなりに積み上げてきました。
すんなりいくところはサッと終わり、
時間をかけなければならないところはしつこく。
本番も近いことですから、気持ちの上でのペースも上げて。
調子よく進めば予定外の曲も採り上げたりしながら。
あと2週間はラスト・スパートですな。
冨田勲さんがお亡くなりになったことを受けて、
JEUGIA 三条本店の クラシック CD 売り場に特別コーナーができていました。
ここぞとばかりに衝動買い。
殆どがシンセサイザー音楽。
全部聴くには数日かかると思います。
とにかくこれは!の『惑星 ULTIMATE EDITION 』を聴きました。
以前、音響学会(という名前で合っているか?)で冨田勲さんに聴かせていただいた音源の一つが、
この『惑星 ULTIMATE EDITION 』の中からの数曲でした。
音響学会(名前に自信がない … )の会合ということで、
音楽作品についてよりも、「音響空間」がテーマとなっていました。
部屋の四隅に置かれたスピーカーに囲まれて聴く「4チャンネル・サラウンド」。
音の像が行ったり来たりするのはとても面白い体験でした。
が、我が家にそんなシステムはある筈もない。
『惑星 ULTIMATE EDITION 』を、純粋に音楽作品としてだけ楽しみました。
民謡を採譜し、それを基に作品を作る際、「編曲」とは言わず、「作曲」と称されます。
レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ「作曲」の『イギリス民謡組曲』。
「編曲」とは呼ばれません。
グスタヴ・ホルスト作曲の『組曲 “ 惑星 ” 』を「編曲」した『惑星 ULTIMATE EDITION 』。
確かに、管弦楽曲が基になっているので、「編曲」という言葉が正しいかもしれません。
が、もはや「再創造」と言っていいくらい、独自の世界観に包み込まれるような気がします。
冨田勲さんの音楽を聴いていると、シンセサイザーを「演奏」しているというより、
シンセサイザーを用いて「お話」されているように思えてきます。
不思議です。
体力勝負2016年6月13日
6月12日(日)は、7月3日(日)に本番を行う京都こども文化会館でリハーサルしました。
ただし、本番の大ホールではなく、小ホールですが。
フルート × 4
オーボエ × 1(賛助)
バスーン × 1(賛助)
E♭クラリネット × 1
B♭クラリネット × 8
バス・クラリネット × 1
アルト・サックス(ソプラノ・サックス) × 3
テナー・サックス × 1
バリトン・サックス × 1
トランペット(コルネット)(フリューゲルホルン)(エレキ・ベース) × 4
ホルン × 5
ユーフォニアム(ピアノ)(ストリング・ベース) × 3
テューバ × 1
パーカッション × 5(うち、賛助2)
そして私の計45人で合奏を行いました。
5月15日(日)から、2週に一回の日曜練習がコンスタントに続いています。
練習計画を立案していただいた実行委員の方々、
実際の会場確保に奔走していただいた実行委員および楽員の方々、
どうもありがとうございます。
5月29日(日)は北文化会館・創造活動室。
昨日6月12日(日)はこども文化会館・小ホール。
いずれも建物の3階で、エレベーターが小さく、
大型楽器の殆どを階段を使って昇降させなければなりません。
まさに体力勝負です。
日曜練習の会場借用時間は9時から17時まで。
休憩時間も含みますが、8時間借ります。
やはり体力勝負!
以前は、9時から12時、あるいは13時から17時という借り方をした頃もありました。
が、3~4時間しか借りないと、大型楽器を運び込んだと思ったらすぐに撤収。
慌しいことこの上ないし、練習に身が入りません。
また、9時から21時という借り方をしたこともあります。
途中参加、早退。
誰しもいろんな事情を抱えているので仕方ないことなのですが、
この時間割だと17時で早退という人が続出するのです。
21時まで残ってくれた人への負担が大きすぎる上、
17時以降の練習効果も低い。
結局、9時から17時がちょうどいいだろうということで、現在の時間割に落ち着きました。
ちょうどいいと言っても、8時間は長いですね。
運搬も含めて、普段から体を動かしておくのがいかに大切か、身に沁みます。
諸々のしんどさを引き受けるからこそ7月の本番を迎えることができるのだと信じて、
もう一息頑張ろうと思います。
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