8分音符2017年6月16日
最近つくづく思うのが、
8分音符の演奏の難しさ。
音の長さ(音価)をどうするか?
スタカートするのか、
テヌートするのか、
その中間くらいか?
場面によってとても悩みます。
8分音符が2つ以上並ぶと、
リズムが崩れることがよくあります。
多いのがリズムが詰まるケース。
私も煽ってしまってるかも知れないなぁ~
2017年06月
最近つくづく思うのが、
8分音符の演奏の難しさ。
音の長さ(音価)をどうするか?
スタカートするのか、
テヌートするのか、
その中間くらいか?
場面によってとても悩みます。
8分音符が2つ以上並ぶと、
リズムが崩れることがよくあります。
多いのがリズムが詰まるケース。
私も煽ってしまってるかも知れないなぁ~
同じ映画を二度観ることは滅多にありません。
いろんな映画をいっぱい観たいので、
二度観る暇がないのです。
が、何とかしてリピートしたいのが、
『メッセージ』
『家族はつらいよ2』
『美しい星』
の3作品。
私としては非常に珍しい。
おそらく、
一回目と二回目とでは印象が変わるのではないかと思う作品たちなのです。
このうち、
『メッセージ』をリピートしました。
結末を知っています。
パンフレットも読んであるので、
主人公のエイミー・アダムスの耳元で囁かれ、
観客には聞こえないセリフ(これが実はとても重要)も知っています。
その上で、
一つ一つのシーンがどうやってラストに結実するのか。
胸に迫る感動が溢れ出ようとするのを押しとどめながら見続けました。
これを書いている今も余韻に浸っています。
私がこれまでに観てきた映画の中で、
『コンタクト』
『ある日どこかで』
『1001グラム』
『おくりびと』
『男はつらいよシリーズ』
がベスト5かなと思っていたのですが、
『メッセージ』が割って入ってくるかも。
6月10日(土)。
東京佼成ウインドオーケストラ( TKWO )の第134回定期演奏会を、
池袋の東京芸術劇場まで聴きに行ってきました。
指揮は、
首席客演指揮者のトーマス・ザンデルリンク。
演奏会のテーマは、
“巨匠が紡ぐ悲哀の時”。
それに基づく演奏曲目は、
ストラヴィンスキー作曲『管楽器のための交響曲』
リード作曲『「ハムレット」への音楽』
チャイコフスキー作曲『バレエ音楽「白鳥の湖」ハイライト』
ストラヴィンスキーの『管楽器のための交響曲』は、
ドビュッシーの追悼曲だったそうです。
知りませんでした …
リードの『ハムレット』は、
シェイクスピアの戯曲に題を求めて書かれたもの。
主要人物の殆どが死んでしまうという、
痛ましいストーリーなのだそうです。
そして『白鳥の湖』。
バレエの解釈はいろいろあるそうですが、
お姫様も王子様も死んでしまうという悲劇的な展開もあるそうです。
演奏は、これ以上のものは考えられないくらい、完璧でした。
まるでレコーディング・セッションに立ち会っているかのようでした。
『管楽器のための交響曲』は特筆に値します。
TKWO が、
力むことなく、
充分にコンサートホールを響かせている様。
勉強になります。
JEUGIA で何の気なしに CD を渉猟していたら、
ロンドン・デッカが「ベスト100プレミアム」なる廉価盤を出しているのを発見。
クラシック・レーベルでよくある奴です。
特にデッカで多いような気がするんだけど …
つらつら眺めていると、
武満徹さんの『ノヴェンバー・ステップス』がありました。
私はこの曲を中学生か高校生かで、
FM ラジオで聴いた覚えがあります。
心に染み入る名曲だという印象は残っているのですが、
それ以来ちゃんと聴いたことがあったかどうか。。。
小澤征爾指揮、サイトウ・キネン・オーケストラによるこの CD 、
一度ちゃんと腰を据えて聴かねばなるまいと思いました。
ニューヨーク・フィルハーモニックの創立125周年記念の委嘱作品だったそうです。
凄いですよね。
尺八、琵琶を独奏楽器とした、
言わば合奏協奏曲的な作品だと思うのですが、
尺八、琵琶が大活躍で、
オーケストラはもしかしたら暇だったのでは?
武満徹さんの作品が3曲収録されたこの CD 。
私にとっては3曲目の『ア・ストリング・アラウンド・オータム』に最も心打たれました。
武満徹さんの心の温かさがそのまま音になっているように感じました。
6月11日(日)は、
京都こども文化会館の小ホールを借りて練習しました。
(本番は大ホールです)
ピッコロ × 1
フルート × 4
オーボエ × 1(エキストラ)
B♭クラリネット × 9
バス・クラリネット × 1
アルト・サックス × 3
バリトン・サックス × 1
トランペット × 9
ホルン × 5
トロンボーン × 6
ユーフォニアム × 3
テューバ × 2
パーカッション × 5(エキストラ2含む)
そして私の計51人で合奏を行いました。
※※※
本番当日のゲネプロは第2部スタートで、
第1部に戻っていくやり方です。
照明、音響など、
会館サイドとの調整事項の多い第2部を先にリハーサルするのが通例です。
セッティング面でも、
本番でのアタマとなる第1部を、
ゲネプロでは後ろに持って行ったほうが効率的ですし。
(セッティングし直しせずに本番を迎えることができます)
※※※
本番当日の時間割はかなりタイトです。
おそらく自覚しておられる方と、
そうでない方がおられることでしょう。
今回が初めての本番という方、
まだ何回目かという方もおられると思います。
そんな訳で、本日は本番をシミュレーションしました。
それぞれにとって、
どんな一日だったでしょうか?
6月9日(金)は、
ピッコロ × 1
フルート × 4
B♭クラリネット × 9
アルト・サックス × 2
トランペット × 6
ホルン × 3
トロンボーン × 3
ユーフォニアム × 3
テューバ × 1
パーカッション × 4(エキストラ2含む)
そして私の計37人で合奏しました。
今回はテューバの見学の方をお迎えしましたが、
ほぼ吹いておられなかったので上記人数には含めていません。
(あくまで合奏メンバーですから)
この日は第1部のおさらいでした。
岩城宏之著『楽譜の風景』を読んでいると、
まだまだ最初の方なのに、
僕の心情にピタッと嵌る事柄が沢山書いてあります。
偉大なる岩城宏之さんと比肩するつもりなど毛頭ありませんが、
たとえアマチュアでも、
指揮者というのは同じような思いをするものなんだなぁ~と。
岩城さんは、
N 響指揮研究員だった若かりし頃、
定期演奏会のプログラムが急きょ変更となり、
三日間徹夜して、
プロコフィエフの『交響曲第5番』のスコアから、
パート譜を作っていったそうです。
コンピュータもコピー機もない時代。
そう、手書きで!
第1ヴァイオリン奏者が仮に14人いたとします。
2人で一つの楽譜を見るので、
第1ヴァイオリン用だけで7冊分写譜しなければならないのです。
すべて手書きで!
気の遠くなる仕事ですね。
そう思うと、現代は便利です。
コンピュータ浄書が当たり前になりましたから。
が、ダメダメな楽譜はなくなりません。
いや、もしかすると増えているかも知れない。
レイアウトを気にしていない楽譜は読みにくくてしようがないし、
そもそも楽典の知識なしで書いているとしか思えない楽譜は解読困難。
どんなに便利なツールが出てきても、
やはり大切なのは「人」なのです。
岩城さんが若い頃には、
作曲家の記譜ミスまで修正してくれる、
優秀な写譜屋さんもおられたそうです。
現代の音楽出版にも、
本来はそこまでの精度が求められると思うのですが、
間違いだらけの楽譜を直すことが私自身の勉強になっているとも言えるし。。。
これ以上は愚痴になるのでやめときます。
山本訓久著『新版 学ぼう指揮法 Step by Step -わらべ歌からシンフォニーまで』
の中のコラムで、
岩城宏之著『楽譜の風景』(岩波新書)が紹介されていました。
新書なら持ち歩くのに軽くていいなぁ。
ということで丸善ジュンク堂で探すけど、
見つかりません。
店員さんに調べてもらったら、
既に絶版になっているとのこと。
ありゃりゃ。
絶版なら仕方ないな、
と思い始めたそのとき。
以前、
やはり絶版となったウォルター・スコット著『アイヴァンホー』を、
古本屋さんに探してもらって入手したことを思い出しました。
アッペルモント作曲『アイヴァンホー』を演奏した際、
勉強のために読んだのでした。
今回も同じ古本屋さんに頼んで『楽譜の風景』を手に入れることができました。
最初のお話は、
シューベルトの悪筆について。
当たり前すぎる話ですが、楽譜は手書きの時代。
シューベルトはアクセント「>」を横長に書きすぎる癖があったようで、
もう殆ど dim. に見えてしまうそうなのです。
浄書するのは作曲家とは別の人なので、
本来アクセントだったところが dim. に置き換わってしまったのが多々あるそうです。
演奏者泣かせの楽譜というのは、
いつの時代も変わらないようですな。
ちょっと前、
山本訓久著『新版 学ぼう指揮法 Step by Step -わらべ歌からシンフォニーまで』
という本を読みました。
勤務先の近所の丸善ジュンク堂にあるのを見ては、
買うべきか、買わざるべきか、
長いこと逡巡した本です。
内容が濃そうですから。
思い切って買った後もなかなか読み始めませんでした。
分厚くて、持ち歩くのを逡巡したのです。
が、そんなこと言ってたらいつまで経っても読めないので、
思い切ってカバンに入れて、
通勤電車で読み始めてみたら …
なんと、スイスイ読めたのです。
明快な解説書でした。
指揮する人なら誰でも一度は、
齊藤秀雄先生の『指揮法教程』を読んだことがあると思います。
指揮の動きのバイブルといった感があります。
山本訓久先生の『学ぼう指揮法』は、その応用編という感じがしました。
譜例に基づいた動きの解説がとても分かりやすかった。
指揮の動きの基本は、脱力。
打点に入る一瞬だけ力を入れて、それ以外は脱力。
が、力を抜くことって、ホント難しい。
力を入れる一瞬、
つまり打点を叩く際、
どこに力を入れるか?
『指揮法教程』では「下膊(かはく)」と書いてありました。
ヒジと手首の間のことです。
それより細かいことは書いてなかったと思います。
私は、ヒジと手首の間の、小指側のことだと思いました。
が、『学ぼう指揮法』によると、
ヒジと手首の間の、親指側に力を入れるとなっていました。
指揮棒を握ったときの腕の動き、
筋肉の収縮を考え合わすと、
なるほど、親指側のほうが自然です。
とてもいい勉強になりました。
もちろん、勉強になったことはまだまだあります。
2回目の演奏では思い出したように嵌るのに、
1回目の演奏ではうまくいかない。
なぜ?
答えは簡単でしょう。
1回目、だから。
ならば、
1回目の演奏を、
1回目ではなく2回目にすればいいのでは?
どうやって?
それは考えましょう。