2021年07月
オリンピックを生中継であまり見ていません。
反発心があるからではなく、
私がチキンハートだから。
楽しみなゲームほど、
生で見るのが怖いからです。
それでも、なんだかんだ言ってやっぱりテレビを点けると、
ソフトボールが残り2イニングでリードしていたり、
隼・美誠ペアやワタガシペアがマッチポイントを迎えていたりと、
驚くべきナイスタイミングであることが多いです。
おかげで命が縮む思いをほぼせずに済んでいます。
あまり詳しく書く訳にはいかないのですが、
私の仕事もちょびっとだけオリンピックと関わりがあります。
そんなこんなで昨日(7月30日(金))の練習に参加できませんでした。
土日に仕事すればいいので、
金曜日の夕方は仕事をぶった切ろうと思えば出来たかも知れないのですが、
乗っている状態でやりきらないとミスしてしまいそうだったので、
申し訳ありませんが練習をお休みさせてもらいました。
8月6日(金)は楽団の総会のため合奏なし。
8月13日(金)はお盆休み。
ということで次回は8月20日(金)の合奏ということになります。
しばらく空きますが、
英気を養っておいてくださればと思います。
歯応え2021年7月24日
7月23日(金)は、
B♭クラリネット × 2
トランペット(コルネット) × 3
ホルン × 1
ユーフォニアム × 1
テューバ × 1
そして私の計9人で合奏しました。
ジャンニーニ『交響曲第3番』の2回目です。
結構難しいです。
が、簡単でなくて良かったなと思います。
1拍を2つや4つに割る音符、
1拍を3つに割る音符、
その切り替えが頻繁に出てきます。
音域も広いです。
これらを、
「ええぃ、やってしまえ」
ではなく、
確実な演奏技術でクリア出来るようになって欲しいと願っています。
ですので、
簡単ではない練習曲を選んでいます。
真剣な取り組みに期待します。
ジャンニーニ『交響曲第3番』が、
今のせせらぎの練習曲に適していると考えたのは、
以下の理由からです。
(1)この曲を知っている人は少ないであろうこと。
⇒7月16日の参加者に質問してみたところ、案の定ゼロでした。
(2)聴いたことがあったとしても、演奏経験のある人は皆無であろうこと。
⇒やはり7月16日の質問で、ゼロの回答でした。
ということは、
誰もが純粋に楽譜の読解からのスタートということで、
スタートラインが全員同じに出来るだろうと思いました。
(3)易し過ぎて物足りないということはない。
⇒全4楽章あり、トータル25分かかります。
(4)かと言って「お手上げ」になるような難しさでもない。
⇒転調が多く、ムードの変更に最初はついていけないかも知れないが、
メロディアスなので馴染むのも早いと思う。
※※※
苦労はすると思いますが、
その分、
演奏の悦びも得られる楽曲だと思います。
時間をかけてじっくり取り組みたいと思います。
「ベーシック・バンド・レパートリー」からは離れてしまい、
はたまた練習曲であるにもかかわらず「交響曲」と仰々しい、
ヴィットリオ・ジャンニーニ作曲『交響曲第3番』。
この曲と私との出会いは、
今から28年前に遡ります。
1993年12月23日(木・祝)。
(合奏中には、私が38歳のときだと申しましたが、正しくは28歳でした)
東京文化会館大ホールで開かれた、
「東京佼成ウインドオーケストラ第53回定期演奏会」で聴いたのです。
指揮はもちろん、
私が勝手に私淑する故マエストロ・フレデリック・フェネル。
わざわざ東京まで出掛けたのは、
ノーマン・デロ=ジョイオ作曲の『ハイドンの主題によるファンタジー』がプログラムされていたからです。
フェネル & TKWO は幾つもの名盤を生み出してきましたが、
1993年にリリースされた「セレブレーション!」は、
その中でも傑出した一枚と言えるでしょう。
フィリップ・スパークのマスターワーク『セレブレーション』で始まるこのアルバムの締めくくりが、
デロ=ジョイオ『ハイドンの主題によるファンタジー』なのです。
これまでレコードや CD でしか聞いたことのなかった TKWO。
CD でほぼ完璧に演奏されている『ハイドンの主題によるファンタジー』を、
是非、生音で聴きたかったのです。
そして、生演奏は CD 以上だったのです!
技術もさることながら、
マエストロと TKWO のグルーヴが凄い!
私は勝手に「踊る TKWO 」と心の中で名付けることになります。
その後、
何度も何度も生演奏を聴きに東京まで出掛けることになるきっかけとなったのが、
「東京佼成ウインドオーケストラ第53回定期演奏会」でした。
そして、
取りで演奏されたのがジャンニーニ作曲『交響曲第3番』だったのです。
2014年。
マエストロ・フレデリック・フェネルの生誕100年を記念し、
「フェネル & TKWO レジェンダリー・ライヴ」という CD が6枚リリースされました。
その3枚目に、
第53回定期演奏会の全曲が収められています。
団長からのメールの数日後、
たまたまこの CD を手にとりました。
きっと何かの縁に違いありません。
第33回せせらぎコンサートが終わった後、
始めての練習日である7月16日(金)は、
B♭クラリネット × 4(いつもE♭クラリネットをプレイしている N さんも今回はB♭クラリネット)
アルト・クラリネット × 1
バス・クラリネット × 1
トランペット & コルネット × 4
ホルン × 1
ユーフォニアム × 2
そして私の計14人で合奏しました。
かつてテューバ奏者として在籍していた A さんが復帰(事情により数か月間)。
ただし、
テューバ奏者としてではなく、
ユーフォニアム奏者として戻ってきてくれました。
いろんなことが出来るもんやなぁ~と感心します。
※※※
演奏会終了後に練習する楽曲の腹積もりはあるか?
6月半ば頃に団長から問い掛けがありました。
私が勝手に私淑する故マエストロ・フレデリック・フェネルが提唱する、
「ベーシック・バンド・レパートリー」から練習曲を選ぶのが妥当かな、
と最初は思っていました。
1.ホルスト作曲『第1組曲』
2.ホルスト作曲『第2組曲」
3.ホルスト作曲『ハマースミス-プレリュードとスケルツォ』
4.ヴォーン=ウィリアムズ作曲『イギリス民謡組曲』
5.ヴォーン=ウィリアムズ作曲『トッカータ・マルチアーレ』
6.ジェイコブ作曲『ウィリアム・バード組曲』
このうち、
ホルストの『第1組曲』、
ヴォーン=ウィリアムズの『イギリス民謡組曲』と『トッカータ・マルチアーレ』は、
かつて練習曲として採り上げたことがあります。
『第1組曲』と『イギリス民謡組曲』は、
音楽としてはもちろん素晴らしいのですが、
練習していて、
奏者の皆さんがどことなく物足りなさそうにしていると感じました。
『トッカータ・マルチアーレ』はカッコイイ曲ですが、
ちょっと難しいかも知れません。
演奏時間が5分と短いのもちょいと考えさせられます。
そして何よりも、
楽譜の手直し作業中なんです。
「ベーシック・バンド・レパートリー」から選ぶならば、
ジェイコブの『ウィリアム・バード組曲』がいいかな、
という方向に傾いていました。
が、「ホントにそれでいいのか?」という引っ掛かりもありました。
というのは …
第34回せせらぎコンサートのことが何も決まっていない。
⇒練習曲を採り上げる期間が長引くかも知れない。
⇒『ウィリアム・バード組曲』では物足りなくなるかも知れない。
そこで急浮上したのが、
ヴィットリオ・ジャンニーニ作曲『交響曲第3番』です。
第33回せせらぎコンサート、
開催出来てホントに有難かったなぁ~
でもこれで終わりでもないなぁ~
そんな訳でいつものように早起きし、
指揮の基本練習、
腕や肩のストレッチ、
ピアノの音階練習。
次の金曜日からスタートする練習曲のスコア製本にとりかからないといかんなぁ~
でもその前に、
やっぱり映画観にいこ。
ということで京都シネマ目指して歩いていると、
長刀鉾の鉾立に出会いました。
せせらぎコンサートは二年ぶりでしたが、
鉾立も二年ぶりなんですな。
2020年7月5日(日)。
第33回せせらぎコンサートを、
京都こども文化会館で開催する予定だった日です。
コロナ禍で中止(延期)となりました。
同年9月27日(日)。
閉館が決まってしまった京都こども文化会館で、
せせらぎコンサートとは別の枠組みで、
「京都こども文化会館ありがとうコンサート」を無観客で開催しました。
同年11月13日(金)。
京都こども文化会館は閉館されました。
そして2021年7月11日(日)。
伏見の呉竹文化センターで、
延期されていた第33回せせらぎコンサート開催の運びとなりました。
淡々と時系列を追っていくと、
このような流れとなります。
が、
字面を追うのとは大違いで、
開催に至るまでには大変な苦労がありました。
皆様、
本当にありがとうございました。
と書いてきて一転するのですが、
私の中では何も変わったものがないというのを確かめる二年であったのも事実です。
舞台に上がる。
本番の指揮をする。
これまでと同じでした。
変わったのは私の周りです。
そんな平静を装っている私ですが、
ラストの「千と千尋の神隠し」では涙がこみ上げてきました。
こうして続けることが出来てホントに有難いと思いました。
思いは複雑です。
人生と同じですな。
単純じゃないです。
とにかく、
これからも続けていきたいと思います。
自分に出来ることをやります。
久しぶりに写真を載せます。
本番前の楽屋から。
7月9日(金)は、
ピッコロ × 1
フルート × 1
E♭クラリネット × 1
B♭クラリネット × 5
バス・クラリネット × 1
アルト・サックス × 1
トランペット × 4
ホルン × 1
トロンボーン × 1
ユーフォニアム × 1
テューバ × 1
そして私の計21人で合奏しました。
本番出演予定人数が私を含めて23人ですので、
約91パーセントのメンバー集合となりました。
いよいよあと二日後(本稿を書いているのは土曜日なので、そこを起点とすれば明日)に本番。
特別な舞台となるでしょう。
京都こども文化会館閉館により、
別のホールで開催する初めてのせせらぎコンサートです。
呉竹文化センターの舞台を経験したことがある人は少なく、
殆どのメンバーにとって初めて上がる舞台です。
どんな響きとなるのでしょうか。
まずは当日午前のゲネプロで確かめることとなります。
昨年、せせらぎコンサートを開くことは出来ませんでしたが、
9月に「京都こども文化会館ありがとうコンサート」を、
無観客で行いました。
今回は収容人員の半分に入場制限(事前予約の方のみ入場可)しますが、
とにかくお客さまに来ていただいての本番です。
事前予約が現時点でどれくらいなのか聞くのを忘れましたが、
いずれにせよ生で聴いていただく久しぶりの本番となります。
前述の通り、
出演予定人数は23人です。
これまでは、
足りない楽器を弾いてくれる助っ人を、
フリーの人だったり、
他楽団に所属する人をかき集めて、
約50人くらいで本番をやったものですが、
今回は全出演者がせせらぎの楽員です。
打楽器をはじめ、
「ない音はない」と割り切って演奏させてもらいます。
(最低限の音の遣り繰りはしていますが)
他にもホントにいろんなことがありますが、
自分たちに出来ることをやる、
そんな本番にしたいなぁと思っています。
7月2日(金)は、
ピッコロ × 1
フルート × 2
E♭クラリネット × 1
B♭クラリネット × 2
アルト・クラリネット × 1
バス・クラリネット × 1
アルト・サックス × 1
トランペット × 4
ホルン × 1
ユーフォニアム × 2
そして私の計17人で合奏しました。
本番出演予定人数が23人ですので、
約74パーセントのメンバーが集まった勘定です。
本番まであと一週間となりました。
この日の練習には司会をしてくださる T さんに来ていただき、
司会をしてもらいながらの全曲通し稽古がメインでした。
それまでの時間に各曲をちょっとずつ小返ししておきたかったのですが、
やはり『トリトン・デュアリティ』に時間を割かざるを得ず、
他の楽曲は殆ど手を付けることが出来ませんでした。
いろいろと不安材料は尽きませんが、
音楽活動が出来ているだけでも御の字です。
感謝の気持ちを忘れずに取り組みたいと思います。
今は夜の酒房営業を取りやめ、
お昼のごはん屋さんで頑張っておられる「たなかや」さん。
そこの息子さんであるコウスケ君は大の本好き。
子どもの頃からそれなりに本を読んできた私と意気投合し、
ある時、
お互いのお薦めを貸し借りしようということになりました。
私が貸したのは、
横山秀夫の『ロクヨン』前編と後編。
コウスケ君が貸してくれたのが、
フィリップ・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』。
SF映画の金字塔『ブレードランナー』の原作です。
それともう一冊、
ロバート・A・ハインラインの『夏への扉』。
つい最近上映が始まったばかりの映画の原作です。
この『夏への扉』、
どうやらタイムトラベルもののSFの古典だそうで、
大変人気の高い小説なんだそうです。
が、私は一回読んだだけではついて行くことが出来ず、
立て続けに二回読んで、
ようやく「ああ、そうだったのか」となり、
面白さも分かったような気がします。
そもそも1970~2000年のアメリカが舞台の小説ですが、
映画は1995~2025年の日本に舞台を移しています。
映画の力はやっぱり凄くて、
おそらく一回観たら多くの人が「ああ、そうだったのか」となる作りだったと思います。
久しぶりにスカッとする映画でした。