『プスタ』のスコアと格闘する2012年6月19日

ヤン・ヴァンデルロースト作曲『プスタ』。
「~4つのジプシー舞曲~」と副題がついている通りの舞曲です。
なんだか踊りだしたくなる曲です。

出版セットにはありませんが、
本来はハープも編成されているようです。
久しぶりにCDを聴いてみて分かりましたが、
やっぱりハープっていいですな。

さて、いわゆるデモ演奏はもう聴かないほうがいいと散々言っている私がなぜ聴いたのか?
それは、指揮者が読むフルスコア(総譜)と奏者が読むパート譜に食い違うところがあり、
どちらが正しいのかプロの演奏で確かめてみようと思ったからです。

台風の風雨が強くなってきて、よく聴き取れません。
久しぶりにヘッドフォンをかけて、3種類の演奏を聴いてみました。
(実はもっとあるのかも知れませんが、もはや頭の中も棚の中も整理できなくって…)

すると困ったことに、3つとも楽器の使い方が違うのです。
スコアを眺めながら散々唸った末、
作曲者自作自演盤で最新のものに合わせることにしました。

『プスタ』は久しぶりにお目にかかる手書きのスコアです。
ちょくちょくこんなことが起こります。
最近はコンピュータ浄書の楽譜が主流になって、
スコアとパート譜が食い違うってことが少なくなっていましたが、
以前は当たり前のようにミス・プリントの修正作業をしたものです。
大変なんだけど、
ちょっぴり楽しいですね。