九州、秘湯巡りの旅~その3~2012年12月9日
12月3日(月)朝、
壁湯温泉「福元屋」から豊後森駅まで、
宿の五代目となるべく修行中の、四代目の息子さん(24歳)が車で送ってくれました。
ちょいとばかし不安な運転でしたが…
(もちろん、私が運転することを思えば天国の心地です)
豊後森は、蒸気機関車の一大基地・豊後森機関区があった地です。
近代化産業遺産に認定された扇形機関庫や転車台が残っています。
朝日を背にする機関庫、まさしく廃墟と呼ぶにふさわしい佇まい。
時の移ろいを感じずにはいられません。
(ちなみに京都の梅小路蒸気機関車館では、
蒸気機関車を動態保存しているため、
機関庫も転車台も現役です)
豊後森からは特急「ゆふ」に乗り、久留米に戻ります。
途中停車した久大本線・田主丸(たぬしまる)駅の駅舎は、
なんと河童の顔をしていました。
田主丸町は、河童のいる町(?)として知られているんだそうです。
それにしてもビックリしましたな。
久留米からは九州新幹線「さくら」で鹿児島中央に向かいます。
(私の世代にとっては「鹿児島中央」というより
「西鹿児島」といったほうが馴染むんですが…)
鹿児島中央駅は、黒い壁と金色の駅名板が印象的です。
黒豚とか黒毛和牛とか、やっぱり鹿児島といえば「黒」なんでしょうか?
鹿児島中央からは日豊本線・肥薩線を走る特急「はやとの風」に乗車。
鹿児島中央駅と同じく、黒いボディに金色の車名板が印象的。
でも車内はウッディで落ち着いた雰囲気。
「ゆふいんの森」も「ゆふ」も「はやとの風」も、そして九州新幹線も、
JR九州の特急列車はどれも木を使った、ゆったり感のあるインテリアです。
とっても好きです。
終点の吉松の手前、栗野で下車。
駅前にたった1台停まっていたタクシーに乗り、
栗野岳に登っていってもらいます。
九十九折の道を走ること約15分、
目的地の栗野岳温泉・南洲館に到着しました。
栗野岳の中腹にある一軒宿。
明治維新ののち、
屋号を「南洲」と称した西郷隆盛がここで長逗留して体を癒したことから
「南洲館」と号するようになったそうです。
硫黄の匂いが立ち込めて温泉好きには堪らない!
が、
長くなりましたのでお湯のリポートはまた次回に。