夢やぶれて2015年3月10日

ミュージカル映画『レ・ミゼラブル』を観ての印象。
ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイ、アマンダ・セイフライドの歌声の素晴らしさ。
特にヒュー・ジャックマン!
某ミュータント映画の主役としてのイメージが強いかも知れませんが、「ヒュー」の本質はそれではない!
某呑み屋で熱く語る人がいたのを思い出しますが、正しくその通りの演技でした。

『レ・ミゼラブル』の中で私の印象に最も残ったのは、アン・ハサウェイの歌う『夢やぶれて』。
今回、私たちが演奏するメドレーの中に『夢やぶれて』が入っていません。
「なんで?」と思いながらサウンドトラックを聴き、私なりの答えが出たように思います。

ミュージカルでよくある手法なのかどうかは分かりませんが、『レ・ミゼラブル』では、幾つかのメロディを使い回しているようです。
全く同じでなくても、コード進行を同じにして旋律を少し変えるパターンもあるようです。
「省力化」というよりも、「世界観」の統一のためだと思います。

私たちの演奏するメドレーの中では、『ワン・デイ・モア』の旋律が『夢やぶれて』と同じです。

ではなぜ、『夢やぶれて』ではなく『ワン・デイ・モア』として収載されているのでしょうか?

それは、このメドレーが元々、高校の吹奏楽部の委嘱により編曲されたことに由来するからだと推察します。

『夢やぶれて』と銘打ったからには、アン・ハサウェイ演じるファンテーヌの境遇を説明しない訳にはいきません。
高校生相手にそれをするのは酷だという顧問の先生と編曲者との協議で、『ワン・デイ・モア』として収載されたのではないでしょうか。

とにかく、名曲揃いで、打楽器は走り回らなければならない『レ・ミゼラブル』。
誠心誠意で臨みたいと思っています。