2015年5月3日

近所の酒房「たなかや」で、女将さんがしきりに言うのです。
「京都御苑の今出川御門を真っ直ぐ南に行くと、沢山の花が咲いているんだけど、何の花か分かります?」と。
私はいつも今出川御門を潜ってすぐに南東方向に向かう径に折れてしまうので分からない、と答えました。
今の季節だとツツジかハナミズキなのかな…
とにかく教えられたとおり、見に行くことにしました。

答えは藤だったのです。

20150502京都御苑・近衛池の東側の藤

藤と言いますと、藤棚を想像するかと思います。
人の背丈より少し高いくらいの棚に行き渡らせた藤です。
が、ここの藤は高木に絡まり、高所に至って咲いているのです。
おそらく15~20mの高さがあると思います。
仮にここをよく通っていたとしても、私は気が付いていなかっただろうと思います。

近衛池を挟んで西側の糸桜は有名になりましたが、池の東側の藤は知る人ぞ知る、でしょう。

近衛池は近衛邸の跡地。
近衛家といえばもともと藤原氏。
藤が生えているというのはそれと関係がありそうですね。