神戸観劇2015年10月12日

後輩の舞台を観に、神戸へ行ってきました。
神戸青少年会館が主催する「明青祭(めいせいさい)」というイベントのトリに出演。
お芝居の題名は『ザ・キング オブ すっぽんぽん』。
ホームページで観たとき、最初、何のことか分かりませんでした。
が、「さて、何の話かわかるかな?」と添え書きしてあるのを見つけて合点がいきました。

※※※

京都駅のみどりの窓口で11月の指定席を取るため、早目に家を出ました。
外国人観光客がいっぱい並んでいると予想したからです。
が、意に反して空いていました。
乗りたい列車も予め申込用紙に書いていったので、スムーズに購入できました。

いつものように、ゆったり行こう。
高槻まで普通、高槻から快速となるのが良かろうと思っていたら、タッチの差で乗り損ねました。
数分待って、珍しく新快速に乗車。

たまには新快速もいいですね。
乗り損ねた快速は抜かすし、スッ飛ばすのは快感!
音もジェット機に乗ってるみたい。
50分で着いちゃいました。

何もかもがハイ・ペース。
開店したてのカフェで昼食を摂り、神戸国際松竹で『マイ・インターン』を観て、それから青少年会館に向かうという超余裕行動。

三ノ宮の駅前広場から何やら耳馴染みの音が … どうやら『オーメンズ・オブ・ラブ』のようです。
吹奏楽をやっているんです。
これも明青祭の一環らしく、青少年会館から出ていく次の団体が、ラッパを持ってゾロゾロ歩いていきました。

お芝居をされるのは会館内のレクリエーション・ホール。
その2つ前の団体の朗読劇から観させてもらいました。

次の団体は「口笛サークル ポートサイドブレンド」。
おそらく日本に2つしかない口笛アンサンブルのうちの一つなんだそうです。

アンサンブルは難あり、でした。
top note は素晴らしいんですが、やはり内声部の音程をとるのが難しそうで。
ベース・ラインもなかなか決まらず、和音作りが大変でした。

和音で忘れてならないのが、実はアタックだと思うんですな。
つまり、音の出だしです。
これが揃わないと、和音は綺麗に聞こえないものなんです。

(ふと、Y崎さんとH谷さんが引っ張ってきたせせらぎのホルンの和音は綺麗やということを思い起こしました)

が、Solo は素晴らしかったです!
笛のような、声のような、テルミンのような、不思議な音色。
『ルパンⅢ世』の切れ味、『なごり雪』の情感、サン・サーンスの『白鳥』の難しい音程、何もかも良かった!
ただ、CD 伴奏というのが私の好みではありませんでした。
電子ピアノで伴奏した曲もあったんだから、全曲、そうしたほうが人間の演奏するグルーヴ感が強く出たと思うんですが。

前置きが長くなりましたが、いよいよ劇です。
久々のフル・キャストのようです。

『ザ・キング オブ すっぽんぽん』。
暗愚な「裸の王様」が、善政に目覚めるお話。
私、不覚にもウルッと来てしまいました。

ただし、湿っぽいお話ではありません。
どちらかというとコメディかな。
笑いあり、涙あり、といった松竹大船調に近い造りの中に、今の日本の危うさを忍ばせてある。
いやはや、感服つかまつった!

小道具や衣装は駆使しても、大道具も舞台装置もありません。
が、不思議と世界観が見えてくるのです。
役者さんの力って、凄いですね。
指先までちゃんと気を付けてはりますもんね。

次回をまた楽しみにしております。