よく響く場所2015年10月13日
大住中学校の体育館は、いい体育館でした。
何が「いい」かというと、響き具合が、です。
せせらぎの音をうまくブレンドしてくれました。
普段、デッドな(響かない)スタジオでの練習が多いせいか、よく響く場所での演奏を怖がる人が結構います。
しかし、本当に怖いのはデッドな場所での本番だと思うのです。
以前、大阪の金管バンド、ブリーズ・ブラス・バンド(BBB)のコンサートを森ノ宮の青少年会館へ聴きに行ったことがあります。
ここのホールがデッドなのです。
BBB はプロのブラス・バンドなのですが、ここでの演奏はとても苦しそうに聴こえました。
(森ノ宮の青少年会館、今はもうありません)
ベルリン・フィルの○○教会での録音とか、アムステルダム・コンセルトヘボウの○○大聖堂での録音とか、ありますわな。
やっぱり、よく響くところが、合奏形態との相性がいいのではないでしょうか。
私は、東京オペラシティ・コンサートホールの響きが好きです。
もちろん、響き「過ぎる」と、これまた何を演奏しているのか、訳が分からなくなってしまいます。
よくいう「残響2秒」というのが理想なんでしょうな。
響く場所を怖がってる人は、もしかすると響き「過ぎ」、残響「3秒以上」を恐れているのかな?
体育館というと、確かにその可能性、ありますもんね。
でもホント、大住中学校の体育館は「ちょうどいい塩梅」だったと思います。
私だけでなく、プレイヤーの皆さんにとってもやりやすかったんじゃないでしょうか。