冨田勲さんの思い出2016年5月10日
作曲家・冨田勲さんがお亡くなりになりました。
ご冥福をお祈りいたします。
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仕事の関係で、数年前に一度だけお会いしたことがあります。
確か音響学会の集まりで、冨田勲さんが講師に来られたのです。
私は会員ではありませんが、会員である職場の上司に誘われて参加しました。
実験的な作品を聴かせてもらいながら、
部屋の四隅に置かれたスピーカーが作り出す音響空間を楽しみつつ、
冨田勲さんの楽しいお話に時が経つのを忘れました。
失礼ながら、気さくなおっちゃん、という感じでした。
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やはり、シンセサイザーを用いた音楽が印象的です。
ホルストの『組曲 “ 惑星 ” 』をシンセサイザーで表現したアルバムが最初だったでしょうか。
何度も聴いたものです。
が、私にとっては、アコースティックな管弦楽作品のほうが印象に残っています。
例えば、NHK の『新日本紀行』のテーマ。
その哀愁を帯びた旋律は、日本人の琴線に触れるのではないでしょうか。
大河ドラマ『徳川家康』のテーマ音楽は、スケールの大きさを感じました。
手塚治虫のアニメ『ジャングル大帝』の音楽も雄大でした。
円谷プロの特撮ドラマ『マイティ・ジャック』も、大海原が目に浮かぶような雄大さ。
きっと、冨田勲さんの人物としてのスケールがでかかったんでしょうね。