本番前日の過ごし方2016年7月6日

高校卒業後、大学入試全滅に終わった私は、予備校に通いながらの浪人生活を送りました。
吹奏楽に明け暮れた高校時代とは打って変わって、ただひたすら机に噛り付きました。
それまで勉強してこなかったので、とにかく机に向かうことが取っ掛かりだったのです。

一年間、勉強し続けてきて、それなりの成果が上がっていました。
入試直前になって慌てて詰め込む事柄はなくなっていたと思います。
予備校の先生からの最後の教えは、「入試の一週間前からは勉強するな」でした。
ビックリする指導ですが、要は疲れきった頭で本番に臨んではいけないということだったと思います。

受験勉強は深夜に及び、どうしても夜型の生活になりがちです。
が、試験は朝から。
入試一週間前になったら生活のリズムを朝型に戻すよう、夜はスパッと寝るべし、
という教えでもあったのでしょう。

一週間も勉強しないで入試に臨むなんて怖くて仕方ありません。
だから、ちょっとは勉強したと思うんですが、深夜まで頑張ってしまうことはせず、
早寝早起きのリズムを取り戻すことを心掛けました。
その結果はとても芳しいものでした。

※※※

昨年の演奏会前日は『 64 』に読み耽り、楽譜に噛り付くのをやめました。
今年の演奏会前日は読書さえせず、ひたすら休息しました。

昨年の演奏会当日の自分の体調はちょっと覚えていないのですが、
今年は非常にスッキリした状態で当日を迎えることができました。
例年、第2部の途中くらいに意識を失いかけることがあるのですが、今年は全くそんな心配がなく、
集中力が途切れることがありませんでした。

前日を完全にオフにするのは、なかなかいいと思いました。

と同時に、全く疲れていない状態というのもどうか、と思うのです。
体が軽すぎる、頭が軽すぎる。
野球のピッチャーに例えたら、腕が抜けそうなくらい軽いって感じですかな。

やっぱり、ちょっとは動くほうがいいようです。