夏の練習曲2016年7月23日
7月22日(金)は、
フルート × 4
B♭クラリネット × 8
アルト・サックス × 2
テナー・サックス × 1
トランペット × 3
ホルン × 3
トロンボーン × 2
ユーフォニアム × 1
テューバ × 2
パーカッション × 3
見学の方が
フルート × 1
B♭クラリネット × 1
アルト・サックス × 1
ホルン × 1
そして私の計34人で合奏を行いました。
夏の練習曲として私が選んだ『トッカータ・マルチアーレ』に取り組みました。
作曲はレイフ・ヴォーン=ウィリアムズ。
『イギリス民謡組曲』は有名ですが、『トッカータ・マルチアーレ』は知らない人も多いようです。
合奏前に、この曲を聴いたことがある人、演奏したことがある人に挙手してもらいましたが、
ほんのちょっとの人しか反応がありませんでした。
私自身はというと、演奏経験はゼロ。
生で聴いたことは2~3回あると思います。
CD では何種類もの演奏を聴いています。
吹奏楽曲ではおそらく、
ホルスト作曲『吹奏楽のための第1組曲、第2組曲』に次ぐくらいの CD が発売されているのでは?
あくまで推測ですが。
私が私淑する師匠、マエストロ・フレデリック・フェネルは、
吹奏楽の基本的レパートリーとして6曲を選定、それらの演奏手引書も書かれました。
そのうちの一つが『トッカータ・マルチアーレ』なのです。
先述の『イギリス民謡組曲』も、ホルストの組曲も含まれます。
1996年には、『ベーシック・バンド・レパートリー』というタイトルで、これら6曲が収載された CD が、
マエストロ・フレデリック・フェネル指揮、東京佼成ウインドオーケストラの演奏により発売されました。
佼成出版社から出たこの CD は、一旦廃盤となった後、
2014年に日本コロムビアから復刻されました。
現代の演奏会でプログラミングされる可能性の低い曲だと思われます。
こうした吹奏楽の古典を、たとえ本番での演奏機会が少なくとも楽員の皆さんに紹介していく。
それも私の仕事の一つだと考え、夏の練習曲に選びました。
『トッカータ・マルチアーレ』を選んだのには他にも理由があります。
まず、リズムが難しい。
思い込みで演奏したのでは、間違う危険・大です。
掛け合いというか、音型の追っかけっこになっている箇所も多く、
自分の楽譜を必死で追いかけていないと、
一回落っこちると戻って来ることができなくなる危険・大。
臨時記号の有効期間はどこまでか?
楽典上の正確性を損なう危険性も大。
要するに、楽譜を大切に読む姿勢が問われるのです。
合奏のラストで、この曲は演目ではないので、別に読んで来なくてもいいよと言いました。
夏の暑い暑い時期でもありますから、あまり無理は申せません。
が、本音を申しますと、キッチリ読み込んで来ていただいた上で、バッチリ合わせたいのです。。。
そのくらい難しいのです。
ただ、救いだったのは、殆どの方がこの曲を知らなかったこと。
思い込みで弾く訳にいかないので楽譜への集中度が高く、
初合奏としてはビックリするくらいの出来でした。
もちろん、予想した通りの「事故」もありましたが …
※※※
帰る道すがら、後祭の宵々山を見物しました。
人混みが苦手な私ですが、これくらいなら全然平気です。