2013年06月
今週は台風3号で大雨になるとの予報が出ていました。
ところがどっこい、ムッチャいい天気!
気温は30度超え!
暑い!
その暑さをものともせず、
神戸に行ってきました。
三ノ宮からプラプラ歩いて神戸ハーバーランドへ。

やっぱり、海はいい!
海は広いな大きいな。
今度演奏する『日本の情景【夏】』のイメージ作りに役立ったかな。
観た映画は『はじまりのみち』。
若き日の木下惠介監督の挫折と再生を描く物語。
脳溢血で倒れた母上をリヤカーに乗せて山奥へ疎開していく様を描きます。
(太平洋戦争末期の実話)
こちらは正に夏の山が舞台。
映画を観ながら汗が滲み出てきます。
自分自身が山奥を歩いているような気持ちになりました。
いや、初めてではないです。
既に2~3回観ていると思います。
けれど、前回いつ観たのか思い出せません。
今回の演奏会にプログラムされているのにあたり、
もう一度観ておかなくっちゃ、
という訳でツタヤでDVDを借りました。
同じ山でも、
ヨーロッパの山と、
日本の山とでは、
不思議と印象が違うものですね。
先日の長野出張で、
木曽路や信州の山々を眺めてきたのですが、
どうしても『サウンド・オブ・ミュージック』のイメージと繋がらないのです。
やはり映画を観てよかった。
主役マリアを演じたジュリー・アンドリュース。
素晴らしい歌声でした。
劇中、彼女の夫となるフォン・トラップ大佐を演じたクリストファー・プラマー。
彼の歌う『エーデルワイス』は実に味わいがあった。
祖国オーストリアを思う気持ちに溢れていました。
そう、この映画で描かれているのは、
男女の愛、家族愛だけでなく、
祖国愛が重要でした。
その心を理解しないと、
『サウンド・オブ・ミュージック』は表現しきれないと感じました。
(調べてみると、史実とは一致しない面もあるようですが…)
全く個人的な感想なのですが、
『エーデルワイス』には『上を向いて歩こう』に通じる精神を感じます。
というのは、
『上を向いて歩こう』は、
困難な時代を生きる日本人の心の支えだと思うからです。
長野へ…2013年6月8日
6月6日(木)、出張で長野へ行ってきました。
長野・新潟・富山・石川・名古屋・静岡・山梨・東京・大阪にある系列局の担当者が集まり、
諸々の懸案事項の解決を目指す会議に出席するためです。
(いつになく硬い書き出しです)
9時少し前の「のぞみ」で京都を出発。
名古屋で中央本線の特急「しなの」に乗り換え。
約3時間かけて長野に向かいます。

「しなの」といえば確か、振り子式車両第1号だったのではないかと思います。
振り子式車両とは、曲線区間でスピードを落とさず走行できるよう、
車体をカーブの内側に傾けて走ることができるものです。
しかし、あまり乗り心地のよいものではありませんでした。
乗り物に弱かった子供の頃、特に「しなの」には酔いました。
しかし、現在の「しなの」は改良されています。
機械的な詳しいことはよく分かりませんが、
かつてはカーブに入ってから、つまりカーブを検知してから傾きだし、
カーブが終わってから元に戻る、
パッシブな振り子だったと思います。
その作動が不自然で酔ったのだと思います。
現在はカーブに差し掛かる少し前から傾き始め、
カーブ終了にあうように元に戻ってくるという、
アクティヴな動作をするのです。
先頭車両の一番前の席でかぶりつきで車窓風景を見ていたら、
きっと楽しくて楽しくてウキウキするでしょう。
私の席はそうではありませんでしたが、
心地よい振り子の動作に身を任せ、
なんと、せせらぎコンサート演目の鼻歌トレーニングが
全プログラム×2回もできてしまったのでした。
(おいおい、会議の資料とか、読まんでいいのか?)
長野到着まであと少しというところ。
「しなの」は山の上から、
善光寺平と称される長野盆地に下って行きます。
その車窓風景が絶景!
日本三大車窓風景のひとつ、「姨捨(おばすて)」です。

善光寺平の雄大な眺め、美しい棚田…
お天気はもうひとつでしたが、素晴らしかった!
長野駅前で信州そばをいただいたあと、
14時から18時は会議ですが、
内容割愛。
(おいおい…)
19時からは懇親会。
善光寺門前の「藤屋御本陣」という江戸時代創業の老舗。
かつては加賀・前田家が参勤交代の際に本陣として利用していた、
由緒ある旅館だったとのこと。
大正時代に、大正ロマン溢れる和魂洋才の館として生まれ変わったそうです。
現在はレストランや、披露宴の会場として利用されているそうです。
あまりに美味しく、あまりにいい雰囲気で、
これでもか!というほど呑んでしまいました。
締めの言葉を頼まれたのですが、
あまりに楽しすぎて、
挨拶しなければならないのにゲラゲラ笑うばかりで
何もしゃべることができないのです。
(私は酒が入ると楽しくなる性質なものでして…)
呆れた幹事局のIさん、
別の人に締めを振ったのでした。
会議での発言ゼロ、
この日唯一の仕事(えっ?これが仕事?)すらまともにできず、
私は何をしに長野まで行ったのでしょうか?
散会後、誰も居ない深夜の善光寺に繰り出しました。
もちろん本堂は閉まっていますが、
誰も居ないお寺は清々しくて気持ちよいものでした。
お参りを終えて、ふと参道の脇に目をやると、
なんとお守りの自動販売機がありました!
中学1年生の合唱コンクールで、
私の所属する1年2組が歌ったのが『見上げてごらん夜の星を』。
私が初めて指揮というものをした曲です。
あれから約35年経ちました。
今から約10年前、
NHKのBSで『ふたつのスピカ』というアニメが放送されましたが、
そのエンディングに使われたのが『見上げてごらん夜の星を』でした。
歌っていたのはBIGINです。
『ふたつのスピカ』という作品をご存知の方は、
どれくらいいらっしゃるでしょうか?
毎回、涙なくしては観られない感動作でした。
『見上げてごらん夜の星を』はベスト・セレクトだったのではないかと思います。
次に演奏するときには、
あの頃のことを少し思い出してみようかな。。。
私にとって音楽の稽古といえば、
楽曲を鼻歌で歌うイメージ・トレーニングと、
移調楽器だらけのスコアをピアノのC調に合わせて書き出すコンデンス。
演奏会に近いこの時期に特に重要なのは鼻歌です。
一日一回、全プログラムを一周しておかないと怖くて仕方ないです。
えっ、一日に一周もできるかって?
それが鼻歌のいいところ。
鼻歌だからできちゃうんです。
何せ、気が向いたらいつでもどこでもできますから。
歩いているときでも、通勤電車の中でも、寝転がりながらでも。
今年、特に取り組んでいるのが、
雑音が多かったり、通行人や車が多かったりという、
集中しにくい状況での鼻歌練習。
今年観た映画に『さよならドビュッシー』というのがありました。
大やけどを負った少女ピアニストを橋本愛さんが演じ、
彼女のリハビリを助けるピアノ教師を、
本物のピアニストである清塚信也さんが演じました。
清塚信也さん、ピアノを練習する橋本愛さんに、
わざと関係ないことを話しかけるのです。
思わず手を止めてしまう橋本愛さんに、
「手は止めないで、どんな状況でも演奏に集中して」
と指導するためなんだそうです。
ここから思いつき、集中しにくい状況で鼻歌練習してみています。
はてさて、集中力を磨くのに役立つでしょうか。
(ただし、あくまでも交通安全第一です。
私は自転車も自動車も運転しません。
いや、運転できません…)
とはいうものの、状況に合った曲の鼻歌練習もまた良いもの。
先日、大阪府能勢町までお墓参りに行ってきましたが、
京都から亀岡までの電車の中では『汽車ポッポ』が合いました。
なぜか『また君に恋してる』もよかった。
亀岡駅で山並みや田園風景を眺めながらの『サウンド・オブ・ミュージック』もナイスでした。
7月7日に本番を迎える私たちにとり、
6月はとても重要な時期です。
レギュラーの金曜練習に加え、
臨時練習の日曜日も大切に使いたい。
当面の目標は、
6/16(日)の臨時練習です。
そこを見据えて、
5/31(金)、6/7(金)、6/14(金)の3回で、
演奏曲目全てをおさらいしておきたいと考えています。
5/31(金)は、全11曲のうち、4曲を練習しました。
この日はドラムセットを使わない曲目を選んでいましたが、
ドラマーのミスターかさはらが割りと早くに到着できました。
「しまった、今日がドラムスを使う日でもよかったな…」
と思ったりもするのですが、
そうすると逆にフリューゲルホルンの用意ができていなかったり。
いやはや、練習する曲の遣り繰りはなかなか難しいのです。
とにかく「おさらい」のつもりですから、
全曲通すようなことはしません。
ひたすら「小返し」です。
通し稽古は6/16(日)にとってあります。
そんな訳で、合奏はあっけない程早く切り上げることができました。
「演奏会が近いっていうのに、ちょっと早く終わり過ぎちゃう?」
と思う向きもあるかも知れませんが、
こんな日もあっていいと思います。
だって、練習内容は充実していたのですから。
せっかく早く終わることができたのですから、
アフターはそれぞれ有効に使うことができればと思います。
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