2021年12月

地味で地道な大晦日2021年12月31日

せせらぎは現在、
年末年始のお休み中ですが、
次年度の演奏会に向けての練習の途中でもあります。

今回はプロコフィエフ作曲の『ロメオとジュリエット』というビッグ・プログラムに取り組んでいます。
ただし、
全曲採り上げる訳ではなく、
「モンターギュー家とキャピレット家」
「メヌエット」
「ティボルトの死」
「ジュリエットの死」
の4つの楽章をピックアップする予定です。

今回は買えるだけのCDを買ってきて、
まずは聴きまくりました。
知っているようで知らない楽章がホントに多かったです。

何種類もの演奏を聴きました。
ある一つのイメージに縛られないようにするためです。
吹奏楽作品では、
一種類の演奏しか見つからなかったりすることもありますが、
原典が管弦楽だと、
いろんな演奏を聴くことが出来て助かります。

ただし、
最近はどこのCDショップも縮小傾向で、
店頭で見付けるのに困ることも増えてきました。。。

楽曲のアナリーゼで大切なのは、
何と言っても楽譜そのものを読み込むこと。
有難いことに、
原典(管弦楽)のポケット・スコアが簡単に入手できたので、
それと編曲版(吹奏楽)とを見比べます。

編曲版(吹奏楽)を読むと「複雑やなぁ~」と思えるのですが、
原典(管弦楽)は、
パッと見ただけで構成が見えてきます。
「管楽器群」と「弦楽器群」でスッキリ分かれているのが大きな要因かと思います。
吹奏楽では、
元々の弦楽器の動きをいろんなパートに割り振っているので、
「群」を見付けるのが難しいのです。

原典と編曲版との読み合わせをスタートしたのは、
確か11月の終わり頃だったと思います。
「モンターギュー家とキャピュレット家」
「ティボルトの死」
「ジュリエットの死」
の読み込みは何とか終わりました。
現在、
年末の大掃除を返上して、
「メヌエット」の読み込み中です。
何とか新年初回の練習までに読み切ることが出来るかどうか、
というスケジュール感です。

やはり指揮者の日常は、
地味で地道です。
肩は凝るし、
目はしょぼつくのですが、
充実してるなぁ~とも感じます。
会社の仕事に追いかけられることなく楽譜に没頭出来るお休みが、
しんどいながらも楽しい時間です。

それでは皆様、
良い年をお迎えください。

総括2021年12月30日

2021年も残すところあと一日。
私が総括するのはやっぱり映画。
今年は沢山観ることが出来ました。
195本です。

リピートした作品や、
過去作のリバイバルもありますから、
初見は180強といったところでしょう。

通勤にかける時間がなくなった分、
映画鑑賞に置き換わりました。
「いつまた観に行くことが出来なくなるかも知れない」という思いも、
映画館通いに拍車をかけました。

私にとっての今年のベストワンは、
『ブータン山の教室』でした。
素晴らしいの一言に尽きます。

邦画では『いとみち』が素晴らしかった。
津軽三味線を弾いた駒井蓮さん。
『フラガール』の蒼井優さんのように、
これから大飛躍されること間違いナシだと思います。

『MINAMATA-ミナマタ-』にも心えぐられました。
ジョニー・デップが消えるという触れ込みでしたが、
正にユージン・スミスにしか見えなくなりました。

上記の『MINAMATA-ミナマタ-』もそうですが、
今年は特に、
真実を抉るドキュメンタリーや劇映画を多く観た年でした。
ズラッと挙げると…

『FUNAN フナン』
『相撲道 サムライを継ぐ者たち』
『地球で最も安全な場所を探して』
『アート・オン・スクリーン/フリーダ・カーロに魅せられて』
『アート・オン・スクリーン/ピカソがピカソになるまで』
『SNS-少女たちの10日間-』
『僕が飛びはねる理由』
『ブックセラーズ』
『戦火のランナー』
『ジュゼップ 戦場の画家』
『クーリエ 最高機密の運び屋』
『グレタ ひとりぼっちの挑戦』
『モーリタニアン 黒塗りの記録』
『夢のアンデス』
『悠久よりの愛~脱ダム新時代~』
『ダーク・ウォーターズ』
などなど。

リバイバルにもよく行きました。

これまでに観たことがある作品では、
『おくりびと』
『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』
『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』
『幸福の黄色いハンカチ』
『パターソン』

初めて見る作品では、
『ノッティングヒルの恋人』
『ストレンジャー・ザン・パラダイス』
などが挙げられます。

ジム・ジャームッシュ監督の『パターソン』。
数年前に観たときは、
「いい映画やなぁ~」と思いつつも、
何度も舟を漕いでしまったのですが、
今年のリバイバルでは眠気に襲われることもなく、
バッチリ楽しむことが出来ました。

『すばらしき世界』や『キネマの神様』など、
リピートした映画が多かったのも今年の特徴。
今年も最終週に入り、
『キングスマン』をリピートしようか、
『フラ・フラダンス』をリピートしようか、
『ミュジコフィリア』をリピートしようか、
などなど考えました。
『呪術廻戦』や『99.9』に行くことはないので。

でもやっぱり、
初見がいいなと思い、
今年のラストは『すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ』にしました。
イノッチと本上まなみさんのナレーションに癒されました。

雪化粧2021年12月27日

大雪で大変なことになっているところが多いと思いますが、
京都は幸い、
うっすら雪化粧に留まりました。

写真は京都御苑。
足元には殆ど雪がないので、
散歩するのに苦労はありません。

が、京都御苑に行くまでが大変。
滑って転びそうになるのを何度も堪えました。
車道は大丈夫かと思いきや、さにあらず。
とくに横断歩道の白い箇所はツルンツルンでとても危険でした。

年内最終、でしたが…2021年12月18日

12月17日(金)。
いつもの朝なら「疑似出勤」と称して一度は家を出るところですが、
前夜からの雨が少し残っていたので、
おとなしく朝イチからテレワークを始めました。

年末なので真面目にテレワークしました。
と書くと、
普段は不真面目みたいですが、
いつもよりPCの前に張り付いている時間が長かったということです。
お昼ごはんを食べに出掛ける以外は、
ほぼPCと向き合っていました。

実は午前中からおかしかったのです、腰が。
下手すると「バキバキッ」と来そうやなと思っていました。

夕方。
仕事の切りがついたので、
車を運転してスタジオに向かいました。
すると、
ものの数分でギックリ腰になってしまいました。
何とか家に引き返しました。
練習は急きょお休みさせてもらいました。

どうも済みません。

ヴァイオリンを堪能する2021年12月17日

「江崎萌子 × 石上真由子 シューマン全曲演奏会」を聴きに行きました。
ピアノ:江崎萌子さん、ヴァイオリン:石上真由子さんのデュオ。
場所は二条城パガニーニ。
音楽サロンと言えばいいのでしょうか、
こじんまりした会場で、
それだけ目の前でデュオを聴かせていただきました。

私の行きつけの酒房で石上さんとご一緒したことがあります。
「ご一緒」と言っても、
呑みに行ったらカウンターでたまたま隣になっただけですが。

そこで店主からお互いを紹介されて、
音楽談義に花が咲いた(?)かも知れません。
実はよく覚えていないのです。。。

酒房(現在はお昼時のみ営業)で石上さんのコンサートがあると紹介されて、
今回初めて演奏を聴かせていただくことになりました。

最初に書いたように「シューマン全曲」。
『ピアノとヴァイオリンのためのソナタ』第1番から第3番を演奏されました。
私にとっては普段取り組んでいる吹奏楽と違ってとっても新鮮。
鍵盤楽器と弦楽器の生演奏を堪能しました。

下手な電子ピアノの音を毎日聞いていますが(自分の稽古のこと)、
軽やかで飛び回るような本物のピアノ演奏は素晴らしかった。
そしてヴァイオリン。
CDで聴くことはあっても生音を聴くことは滅多にありません。
体中の毛穴から沁み込むように聴かせていただきました。

結成からあまり時間の経っていないデュオなんだそうですが、
息もピッタリでした。

アンコールがあるかと思いきや、
翌日には「ブラームス全曲演奏会」が控えているということで、
代わりにお二人の写真撮影タイムとなりました。
電源を切っていた私の携帯電話がなかなか起動せず、
写真を撮ることが出来ませんでしたので、
代わりに二条城の夜景で締めくくります。

遂に2021年12月11日

私が勝手に「第二の故郷」と呼んでいる鳥取。
そのくせ、いつも温泉宿直行直帰してしまっている鳥取。
そんではいかん、ということで、
いつも目の前を素通りしてしまっている鳥取城跡に行ってみました。

濠に架かる橋を渡ったところにある大手門は、
数年前に再建されたそうです。

左奥の洋館は「仁風閣」という明治建築。
私が行った日は休館日で、
外観のみ見学しました。

石垣に近づいていきますと、
球状の石積みが。

「巻石垣」といって、
石垣の崩落を防ぐためのものだそうです。

石垣の上からの写真はこちら。

私は物理にも建築にも土木にも暗いですが、
球体が強そうだというのは感覚的に分かります。
トンネルが丸いのは、
いろんな方向からの力を受け止めるためだと聞いたこともありますし。

この「巻石垣」ですが、
古舘伊知郎さんが司会をする NHK の「日本の城」に関する番組で採り上げていて、
一度この眼で見てみたいと思っていたのです。

さて、最初の写真のバックは山です。
「久松山」といって、
標高250mくらいの山上に天守台の跡があります。
トレッキング・シューズを履いていましたので装備は問題ないのですが、
気になるのは「クマ目撃情報多数」の貼紙。
ビビッてしまい、
登山は諦めました。

追いかけっこ2021年12月10日

12月10日(金)は、

フルート × 1
E♭クラリネット × 1
B♭クラリネット × 3
アルト・クラリネット × 1
アルト・サックス × 1
トランペット × 3
ホルン × 2
トロンボーン × 1
ユーフォニアム × 2

そして私の計16人で合奏しました。

今回も『ロメオとジュリエット』。

一週前の練習から今回の練習までの間、
自分を缶詰めにして「モンターギュー家とキャピュレット家」は何とか読み切りました。

それから、
音型が割とパターン化している「ティボルトの死」に取り掛かりました。

が、
今回のメインであった「メヌエット」には手が届きませんでした。

合奏にはそんな私の状態が反映しています。

譜読みを焦っちゃいけないと思いつつも、
一週ごとに合奏は巡ってきます。
追い付かない。。。

プロコフィエフ2021年12月4日

プロコフィエフ作曲の『バレエ音楽「ロメオとジュリエット」』から、
数曲抜粋して練習し始めています。

中学1年で吹奏楽部に入ってから44年経ちますが
(ということは K ☆ さんと知り合ってからも44年)、
プロコフィエフとは殆ど馴染んできませんでした。

音楽の授業で『ピーターと狼』を習ったという方が多いと思います。
私もその一人なんですが、
この曲の記憶が全くと言っていい程ありません。

プロコ(マクドみたいな感じで、業界ではこう称する人が多いと思います)作品では、
『行進曲 作品99』を最もよく聴きました。

プロコフィエフは吹奏楽作品を2曲だけ書いたそうなのですが、
そのうちの一つが『行進曲 作品99』。
私が勝手にそう呼ぶ「プロコ節」が聞こえる名作です。
(他のプロコ作品をろくに知らないくせに。。。)

私に馴染みのあるプロコ作品はこの一曲だけと言ってもいいくらいでした。
が、数年前に、『ピアノ協奏曲第3番』が好きになりました。
映画『蜜蜂と遠雷』がきっかけです。

私の愛聴盤のひとつに、
指揮:小澤征爾、
管弦楽:パリ管弦楽団、
ピアノ:アレクシス・ワイセンベルク
『ラヴェル&プロコフィエフ:ピアノ協奏曲』というのがあります。

トラック1~3のラヴェルのピアノ協奏曲はしょっちゅう聴くのです。
高校3年くらいからずっとです。

トラック4~6がプロコフィエフのピアノ協奏曲なのですが、
トラック4の冒頭を聴いたらそれでお終いにするばかりでした。

ですが、
先述の『蜜蜂と遠雷』に登場するプロコのピアノ・コンチェルトを聴いて、
ようやくその面白さに気付いたのです。

さて、『ロメオとジュリエット』。
吹奏楽コンクールで、
腕に覚えのある団体が演奏するのをよく耳にしましたが、
非常に現代的な響きのある箇所だったり、
超絶技巧系な箇所の印象が強く、
バレエ音楽全体をまるで知りませんでした。

練習スタートを機に、
組曲版はもちろんですが、
全曲版の CD も購入して聴いてみました。

プロコの『ロメジュリ』と言えば、
難解な作品だと思い込んでいましたが、
全くの思い込みだったことに気付かされました。
コンクールで聴く「一部分」の印象が強烈過ぎたのでしょうな。

全曲を聴けば、
とてもロマンチックな音楽だと思います。

続々・定点観測2021年12月4日

12月3日(金)は、

フルート × 1
E♭クラリネット × 1
B♭クラリネット × 5
バス・クラリネット × 1
アルト・サックス × 1
トランペット × 2
ホルン × 2
ユーフォニアム × 2
テューバ × 1

そして私の計17人で合奏しました。

合奏の話はちょっと置いておいて、
見納めが近づいてきている相国寺の紅葉の写真を載せます。
12月3日の朝の撮影。