映画『ソロモンの偽証』を観る2015年4月21日
前篇と後篇に分かれている大作『ソロモンの偽証』。
松竹さんの120周年記念作品だそうです。
興味はあるのですが、重い内容のようだし、前・後篇の2部作というのもデカ過ぎて、どうしたものかと思っていました。
が、何者かに突き動かされるような感じで MOVIX に足を運び、両方とも観ました。
やはり重たい内容ですが、見応えは充分ありました。
前篇は「次を早く観たい」と思わせる終わり方でしたし、後篇は希望を感じさせてくれる結末でした。
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さて、この映画には吹奏楽に関わるシーンがあったので、今回はそれについて書きます。
雪の積もったクリスマスの朝、中学校の校庭で2年生の柏木君の遺体が見つかる、というのがこの物語の発端。
その数か月後に起こるのが、柏木君と同級生の松子ちゃんの交通事故死。
この松子ちゃんが吹奏楽部員なのです(クラリネット奏者)
松子ちゃんが地べたに座り込んでクラリネットを吹く姿がとても印象的でした。
お世辞にも上手とは言えませんが、とっても幸せそうで、ホントに音楽やクラリネットが好きなんだなと感じました。
それを見聴きしている私もとっても幸せな気持ちになりました。
重い映画の中の、一服の清涼剤のような感じでした。
(それにしても、演じた女の子はクラリネットの練習、大変だったでしょうね)
松子ちゃんの死後、吹奏楽部によって松子ちゃんの追悼演奏会が開かれます。
「むっちゃキレイな曲やな」と思いました。
そして「むっちゃ上手な演奏やな」とも思いました。
この中学校の吹奏楽部って、全国大会出場レベルという設定なんでしょうか?
曲名や演奏が気になったのでエンド・クレジットを食い入るように観ましたが、とても私の眼では細かいことまで追いきれません。
ということで、パンフレットを買ってみますと…
吹奏楽のための音詩「輝きの海へ」(小編成改作版)
作曲:八木澤教司
演奏:フィルハーモニック・ウインズ大阪
ということでした。
今、せせらぎで練習している『ペルセウス』も八木澤さんの曲。
全く曲調は違いますが、不思議とご縁があるものですな。
そして演奏はプロでした。
「大阪」と書いて「オオサカン」と読みます。
これが演じている子たちの演奏ならもっと良かったと思いますが、音楽映画ではないから、そこまで求めるのは酷ですね。