聖地2015年12月14日
エディー・ジャパンの大活躍で一挙にメジャー化したラグビー。
が、同志社大学出身の私にとって、ラグビーはもっと身近な存在でした。
といっても、自分でできる訳がなく、観戦・応援の対象としてですが。
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実は、もっと幼い頃から、私はラグビーに深い思いを抱いていました。
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過日、伏見工業高校を訪れる機会を得ました。
言わずと知れた高校ラグビーの名門校です。
伏見工高といえば、ドラマ『スクール・ウォーズ』でも有名。
山下真司さんが演じた熱血教師・滝沢賢治は、伏見工高ラグビー部総監督・山口良治さんがモデル。
その山口良治さん、私が小学校の低学年だった頃に、我が家に遊びに来られたことがあります。
新聞記者だった父は、取材を通して山口さんと知り合ったそうです。
時期的に、ラグビーの現役を退き、伏見工高の教師になろうかという前後。
伏見工高のオファーを受けるべきか相談に来られたのか、あるいは着任後の苦労話をしに来られたのか …
後にも先にもこの一回きりでしたが、夜遅くまで呑んでいる二人の姿を覚えています。
(さすがに私はまだ寄せてもらえませんでした)
相前後して、父は私をラグビー観戦に連れて行ってくれました。
おそらく、西京極球技場だったと思います。
が、社会人なのか大学生なのか高校生なのか、全く覚えていません。
が、「 124 対 0 」 という点差が強烈な印象に残っています。
当時、ラグビーのルールも何も分かっていませんが、この点差が尋常でないことくらいは分かりました。
山口先生が着任して程なくして、花園高と対戦した伏見工高は大敗を喫します。
調べてみると、そのスコアは 「 112 対 0 」。
この敗戦の悔しさをバネに、伏見工高はどんどん強くなっていく、というエピソードは『スクール・ウォーズ』でも描かれました。
私が観た試合は、一体、何だったんでしょうか?
これも今となっては推測の域を出ませんが、父が連れて行ってくれたこと、尋常でない点差などから、きっとこの伏見工高 vs 花園の試合だったと思われます。
「 124 」と「 112 」なら記憶違いしそうな数字でもありますし。
来春、伏見工業高校と洛陽工業高校が合併し、新しい工業高校が誕生すると聞きます。
今月末から始まる高校ラグビーの全国大会を最後に、ラグビーの名門・伏見工高の名も消えてしまうのでしょう。
伏見工高のラグビーの伝統まで消えてしまう訳ではないとは思いますが、寂しいです。
その前に、聖地に足を踏み入れることができ、感慨ひとしおでした。