マーチは楽しい2016年2月27日
2月26日(金)は …
ピッコロ × 1
フルート × 1
B♭クラリネット × 8
ソプラノ・サックス × 1
アルト・サックス × 3
トランペット × 4
ホルン × 3
トロンボーン × 4
テューバ × 2
パーカッション × 3
そして私の計31人で合奏を行いました。
また、B♭クラリネットの見学の方にも合奏に参加していただきました。
この日から『76本のトロンボーン』の合奏をスタートしました。
楽曲の好き嫌いなく音楽に取り組むのが私の基本姿勢。
なんですが、『76本のトロンボーン』は以前からやってみたかったんです。
はい、ハッキリ申し上げて、好きでございます。
私の師匠、マエストロ・フレデリック・フェネル(勝手に私淑)。
あらゆるジャンルを指揮してこられたマエストロ。
中でも、マーチ演奏では右に出る者がいないと思います。
ジョン・フィリップ・スーサ(敢えてスーザではなく)のマーチ。
自由自在にテンポを揺らします。
ユリウス・フチークの『フロレンティーナ行進曲』。
情感たっぷり。
私にはとてもとても真似できない豊かな音楽性でマーチを構成されるのです。
若い頃、実は私、マーチがあまり好きではありませんでした。
そんな私にマーチの魅力を教えてくださったのがマエストロです。
膨大な数の録音を遺されたマエストロ。
その中に、ブレーンから出された「マーチ ワールド」という CD があります。
演奏は東京佼成ウインドオーケストラ。
全5巻で、合計85曲のマーチが収録されています。
前述のスーサやフチークの作品はもちろん、サーカス・マーチから演奏会用行進曲まで幅広いラインナップ。
サミュエル・バーバーの『コマンド・マーチ』や、セルゲイ・プロコフィエフの『行進曲 作品99』、ヨハネス・ハンセンの『ヴァルドレス』など、大変ユニークな作品も入っています。
日本の吹奏楽コンクールの課題曲だったマーチも録音されています。
秀逸なのは岩井直溥先生の『ポップス・マーチ “ すてきな日々 ” 』。
せせらぎで何度も演奏した曲です。
これは内緒なのですが、「マーチ ワールド」のマエストロ完コピを目指してました。
(普段、CD 聴きまくって真似に陥ったらあかん、と人には注文つけてるくせに … )
岩井直溥先生の『76本のトロンボーン』もこの CD 集に入っています。
これまた気持ちのいい演奏。
この曲が好きだ、演奏してみたい、と思ったきっかけです。
『76本のトロンボーン』は、もともとニュー・サウンズ・イン・ブラス( NSB )で出版されました。
エドウィン・ユージン・バグリーの『国民の象徴』、スーサの『星条旗よ永遠なれ』のフレーズが登場します。
ということで、NSB 用に岩井直溥先生がこれらを組み込んで「作曲」されたのだと思い込んでいました。
が、よくよく調べてみると、というよりスコアの表紙を読み、CD のライナー・ノートを読んだらすぐ分かることなのですが、メレディス・ウィルソンが「作曲」したものを、岩井先生が「編曲」なさったのでした。
とはいうものの、『国民の象徴』や『星条旗よ永遠なれ』の一節は、岩井先生の想像力によって挿入されたもの。
『76本のトロンボーン』は岩井先生の「おいしいお料理」と言ってしまっていいんじゃないかな。